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2013年11月20日

ご無沙汰してます

半年振りです。夏から現在まで海釣りばかり行っていましたが、寒くなってきたので、そろそろと思い、先日久しぶりに子供と一緒に管理池に行ってきました。



8号竿を使おうと思ったら、穂持ちの一番上の節に曲がりがでていたので、7号竿を使用しました。8号竿は調整をしないといけません。そろそろ今冬用の竿作りも始めようかと思っていますが、しばらくやっていないので、また一からです。こういう時にブログに詳しく作り方を書いておくと役に立つんです。素材の竹も1年以上経ったので、少しは曲がりが出にくくなっているかもしれません。


  


Posted by ラビットパパ at 20:17Comments(0)へら竿

2013年04月21日

8号竿試釣

4月21日(日)

先週末に8号竿の試釣にいってきました。



気持良く釣れましたので、合格です。7号竿よりも少し強い感じで、魚もスムーズに浮いてきました。家に帰ってから、写真を撮って7号竿と比べてみました。60gのメタルジグを吊るしています。まず7号竿。



そして8号竿。



穂先は8号竿の方が細く削っています。穂持ちは竹素材自体が8号竿の方が強いと思います。釣った感じとしては、少しだけ8号竿の方が先調子気味のように思いますが、写真を見ると何となくそんな気もしますが、正直なところそこまで判断できません。

9号竿はどうしようかと思っていますが、8号竿と同じような感じで作ってみようかと思っています。その前に8号竿の仕上げの矯めをしないといけません。穂持ちと穂先に少し癖がでています。


  
タグ :8号竿


Posted by ラビットパパ at 20:22Comments(2)へら竿

2013年04月06日

8号竿完成

4月6日(日)

先日来塗りの作業をしていた8号竿ですが、やっと塗りが完了。結局今回は拭き塗りは8回にしました。10回やろうかと思っていたのですが、色や艶は十分に付いているし、8回というところで週末を迎えたので、他の作業を進めるべく終了しました。

車用のコンパウンドを布地につけて全体を軽く磨きました。穂先はポキッといきかねませんので、慎重に。玉口の中も少しヤスリを入れて、塗りで太った込みとの継ぎがスムーズになるように調整しました。まずは全体の写真から。



やはり遠目で見ると焼きムラが見えてしまいます。節の周りは矯め作業で何度も火に入れるのでどうしても深く火が入ってしまいます。また、芽の部分は太いからか焼きが入りにくく、すぐ下のくびれた部分は焼きが入りやすいように思います。

近づいて見るとムラがわかりづらいので、少し美しく見えます。まずは元側から。



そして次に先端側。



竿尻部のアップ。穂先と穂持ちは底部を黒に塗っています。握りの底部は透色です。



玉口部&穂先のアップ。



60gのメタルジグを吊るしてみました。曲線も滑らかで良い感じだと思います。



本当は、これで完成ではなくて、繋いで仕上げの矯めをしなければいけないのですが、塗りが完了したばかりでまだ熱に弱いので、1~2週間おいて完全に乾燥してから仕上げ矯めはする予定です。また口栓も仮のものをつけています。何度か竿を使うと水分を含むからかどうかわかりませんが、いつもは込みの調整が必要になるので、その時を待って口栓を作る予定です。ということで、仮完成です。

では、最後に8号竿の仕様です。

=======================================

(長さ) (玉口外径) (込み長) (込み元径)
手元(3番) 900 7.7 n/a 9.1
穂持ち(2番) 900 5.0 90 6.5
穂先(1番) 820 0.9 70 4.2

※ 竿長:    900+900+820-(90+70)=2,460(約8.1尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
          (差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の玉口径は穂先先端部の太さ。
※ 穂先:    数字は塗装前。

=======================================

前回の7号竿(3本継ぎ、7.6尺)とテーパーを比較してみました。ほぼ同じような砲弾型カーブですが、穂持ちの素材が今回の方がすこし強いかもしれません。



近いうちに試し釣りに行ってみたいと思います。  


Posted by ラビットパパ at 13:18Comments(0)へら竿

2013年04月03日

平キリ(錐)の製作

4月2日(火)

前回玉口削りに使った平キリですが、メインテナンスをしていて、一部作りかえることにしました。

以前、すでにトーチで熱して先を平らにしている予備のものが数本あり、今回はその内3本作ることにしました。下の写真で見てわかるように、左右非対称でかなり歪んでいます。何本も叩いていると面倒になって、適当にやってしまいます。まっすぐの棒に添わして置くとよくわかります。



側面からも180度入れ替えてチェックしますと、やはり御覧の通り傾いています。



まずは赤く(白く)なるまで熱して、アンビル(金床)の上で叩きなおすことにしました。すでに叩いて薄くなっているので、トーチを使わなくとも台所のガスコンロでも可能です。わたしのアンビルは万力の横についているものですが、すでに割れてしまっています。やはり鉄道レールでできた金床などの方がいいのだと思います。

自然に冷ました後は、やわらかくなっていますので、ペンチや万力で挟むなどして、横から見ても正面から見てもある程度まっすぐな状態にしておきます。・・・と言っても目分量です。

そして次は刃の形に電動ルータにダイヤモンドヤスリをつけて削ります。細かい金属の粉が飛びますので、マスクや目を保護するグラスを着けるのが無難です。100円ショップで購入しました。



そして刃の形ができたら、いよいよ硬くするための焼入れです。わたしは台所のガスコンロでやりました。真っ赤(白)になるまで熱して、水の中に「ジューッ」と入れてグルグル回します。



次に焼きなまし(粘りを出す)の工程です。これは台所を暗くして、ガスコンロでボーッと薄ら赤くなるまで熱を入れ、そのまま自然に冷まします。赤くなるまで熱してしまうとまた軟らかくなってしまうので注意が必要です。

刃の仕上げに400番と800番のダイヤモンドヤスリを手掛けして、完成です。まあ、削るものが竹なので、焼入れや刃の研ぎはあまり神経質にならずとも、そこそこできれば使えると思います。



いままで作った竿からすると、3本継ぎの8尺程度の場合、穂持ちの太いところでも7mmまででしたから、平キリは刃幅が3mm程度から7mm程度まであればよいと思います。4本継ぎだと9mm程度まで必要になるかと思います。現在、わたしが持っている平キリは、これだけです。

 ・刃幅2.6mm~3.4mmまで0.2mmごとの5本=直径2mmの鋼
 ・刃幅3.6mm~4.4mmまで0.2mmごとの5本=直径2.5mmの鋼
 ・刃幅4.6mm~7.0mmまで0.2mmごとの13本=直径3mmの鋼
 ・刃幅8.2mm~8.6mmまで0.2mmごとのの3本=直径4mmの鋼

本当は焼入れをするには炭素工具鋼やドリルロッド等と呼ばれる鉄の棒を仕入れなくてはいけないのですが、販売しているところが少ないです。普通のホームセンターではまず売っていません。わたしも大型店も含め数件探し、なかったので仕方なく普通の鉄の棒(軟鉄)を買ってやってみましたが、柔らかくて刃物としては使いものになりませんでした。

代用品として、東急ハンズで売っているピアノ線(下部写真の商品とたぶん同じものです)も大丈夫のようです。ただし、太さが3mmまでしか売っていませんでしたので、それ以上の太さを必要とされる場合は、インターネット通販等で探せばあります。こちらの秘密基地というお店でもSK4のドリルロッド(長さ30cm)を売っています。

ちなみに直径は4mmまでならトーチでもいけますが、5mmになるとトーチで真っ赤にするのは大変です。刃幅は直径の2.5倍くらいまでなら叩いて伸ばせますが、3倍になるとちょっと難しいと思います。

玉口削り用の錐は、込みの深さ+αの長さがあればよいので、30cmのドリルロッドは半分に、90cmのピアノ線は6等分に切り、各15cmにして使っています。ペンチでは硬くてなかなか切れず、電動ルータを使いました。

平キリの製作に関連するブログ内記事はこちらです。

 ・中抜き
 ・平キリとドリル刃
 ・平キリの製作

ご参考まで。



  


Posted by ラビットパパ at 18:20Comments(0)竹素材/工具・治具

2013年04月01日

塗りの途中経過

4月1日(月)

ブログを一週間更新しておりませんでしたが、塗りの作業は進めています。口巻き部分の塗りは糸止めの際に3度やりましたが、玉口削りを終えた後、さらに3度やってから仕上げ塗りも完了。合計で7度塗ったことになります。塗りの作業は「薄く塗り、1日乾燥させ、軽く磨く」の繰り返しです。今週からは拭き塗りに入っています。



拭き塗りは計10回程度の予定。普段の塗りと違い乾燥が早いので、時間があれば1日2度塗れます。塗りが完了するまでにあと1週間ほどかかると思います。

なお、塗りの工程は前回の7号竿の製作記事のところで詳しく書いています。前回との違いは、口巻き部分の際塗りのテープは5分後くらいにはがしたと書いていましたが、今回は塗ってすぐ剥がしました。こちらの方がきれいにできるようです。それと握り手の塗りは前回4度やりましたが、今回は2度のみです。これで十分そうです。

以上です。

  


Posted by ラビットパパ at 18:10Comments(0)へら竿

2013年03月25日

玉口削り

3月24日(日)

本日は玉口削りをしました。ここさえ無難に乗り越えれば、あとは塗りのみです。

玉口削りは込みの採寸、錐、ヤスリの3点さえ準備できていれば、何とかなります。7号竿の製作記事に詳しく書いています。



大きな失敗もなく完了したので、ホッとしました。

つないで少し曲がりをヘアアイロンで修正、穂先にもリリアンを付けました。次からは塗りです。
  
タグ :玉口削り


Posted by ラビットパパ at 12:20Comments(0)へら竿

2013年03月22日

糸止め/握りの塗り

3月22日(金)

糸止め塗り/本番塗りを問わず、下の写真のようなセットアップでやっています。塗料は最近は合成うるしのみです。場所は風呂場です。風呂場はホコリも少ないし、換気扇や温風がでたりとなかなかすぐれた機能がついているので、塗装+乾燥場としては最適ではと思います。



口巻き部の塗りですが、際にはマスキングテープをはっています。赤矢印のところです。塗った後、すぐに剥がすと乾燥した際に境界が滑らかになります。



握り部分は、糸の下まで浸み込むように2~3倍に薄めた合成うるしを塗ります。7号竿は塗装後しばらく放置してしまったので、かなりテカテカになってしまいました。今回は、すぐにキッチンペーパーで拭き取るようにします。下の写真は塗る前です。



そしてこちらが塗った後です。2度、塗りと乾燥を繰り返しています。



なかなか使用機会のない緑色のうるしが残っていたので、それに透色を混ぜて塗ってみました。・・・が、塗り終わるとあまりに派手汗。なので、黒に塗りなおそうと上から黒を塗りましたが、すでに緑が糸に浸み込んでいるので、拭き取ると思ったほど黒にはなりませんでした。ただ、黒が混じったことで落ち着いた色目の緑色になったので、これでいくことにしました。2度目はあまり色目を変えたくなかったので透明を塗って、同様にキッチンペーパーで拭き取ってから乾燥させました。

口巻き部は、とりあえず3度塗っています。玉口を削った後にまた3~5度塗る予定です。  


Posted by ラビットパパ at 21:35Comments(0)へら竿

2013年03月21日

口巻き

3月21日(木)

昨日、握り手を巻きましたので、本日は口巻きからです。

今回の穂持ちには芽割れがありましたので、割れていた3節目まで糸を巻くことにしています。通常糸を巻く部分はキシャギといって塗装が乗るように竹の表皮を薄く削って下地を作りますが、節を超える場合には節の部分を平らにする処理も必要になります。芽の裏側の膨らんだ部分はヤスリで削り、芽の凹んだ部分はパテなどで埋めてまっすぐにします。

いつもは写真の右側のエポキシパテを使っていたのですが、薄く乗せる時ははずれやすいので、今回はエポキシの接着剤に竹の削り粉を混ぜたものを塗って固めることにしました。



30分ほど待てば十分固まるのですが、念のため一晩置いてから削りました。



エポキシパテを使うより、こちらの方がよさそうです。

では、いよいよ糸巻きですが、わたしの場合、ドリルを使って糸を巻いています。セットアップの方法は7号竿のところで詳しく書いていますので、こちらをご参照ください。実際にはどれくらいのスピードで巻いているかを動画に撮ってみました。15秒くらいのところで、ドリルをフル回転にしたので、早くなります。



片手でやっていたので、この後ちょっと失敗してしまって少しやり直しをしたのですが・・・汗。とにかく、なかなか早く巻けます。手で巻いていると指がつりそうになってしまいますが、そんなこともなく、またシロウトが手で巻くのと比べると遥かにきれいに巻けます。

では、次は糸止めの塗りです。  


Posted by ラビットパパ at 08:33Comments(0)へら竿

2013年03月20日

握り手

3月20日(水)

本日は握り手作りです。新聞紙を巻いていますが、いつものように新聞紙全面(左右開けた状態)4枚、片側17cm、もう一方を15cmに切ってやっています。これを巻くのが結構難しいです。今回は3度目でなんとかできました。



そして、次にナイフで削ります。わたしの使用する新聞紙のサイズだとずいぶん削る部分が多くなります。巻くのがうまくいかなくても削ればOKという一面もありますが、うまく巻けるようになれば新聞紙のサイズを検討しなおした方がよさそうです。仕上げにサンドペーパーで軽く削っています。この段階で尻栓もつけています。



糸を巻いていきますが、握り手用の極細というのを使用しました。これでも結構太いです。握り手は両側に斜面がありますので、両サイドから別々に巻いていって真ん中あたりであわせます。今回は赤マル部分の中心あたりであわせていますが、うまくできたのでわかり辛いと思います。



次は口巻きです。  
タグ :握り手


Posted by ラビットパパ at 20:32Comments(4)へら竿

2013年03月17日

中抜き

3月16日(土)

さて、次は中抜きです。7号竿の時は面倒だったので、タコ糸を巻かずに中抜きをしましたが、今回は安全にタコ糸を巻いてから中抜きしました。中抜き用の錐は0.5mm単位で作っていますので、最初は3.5mmで抜いてから、0.5mmずつ大きいのを使用し、最終5.5mmまであけました。

もちろん、穂先の一番太いところ(4.3mm)より、穴は大きくなくてはいけませんが、差し込む穂持ちの込みの先端部分(5.7mm程度)より、小さくなくてはいけません。5mmでも穂先は入ったのですが、余裕のある5.5mmまであけました。これがいいかどうかはわかりません・・・汗

通常は中抜き用の錐を万力に挟んで、竹を両手の間でキリモミしてあけるのですが、本日は電動ドリルに差し込んで使いました。どちらが良いかは一長一短。ドリルが簡単で早いですが、勢いがあるので、割ってしまう恐れも高いと思います。



次に内部のヤスリ掛けです。しばらく製作をしていなかったので、先程の中抜き用の錐も少し研ぎなおしてから使いましたが、ヤスリも新しいのに貼りなおしてから使いました。両面テープを貼り、ロール型サンドペーパーを細く切って巻いて使います。



中抜きも無事完了。穂先も余裕ではいります。




【ご参考まで】

中抜き用の錐は直径2.5mmおよび3mm、長さ900mmのピアノ線で作っています。東急ハンズで買いましたが、以下のAMAZONのものも東急ハンズと書いてあるのでおそらく同じものです。

2.5mmのピアノ線で、刃幅3mmと3.5mmの錐を作り、3mmのピアノ線で、刃幅4mmから0.5mm単位に8mm程度のものまで作っておくと、穂持ちの高野竹の元部分が7mm程度までの4本継ぎの竿までなら製作できると思います。ピアノ線の両端に刃をつけていますので、2.5mm×1本、3mm×5本でした。3本継ぎの竿だけであれば、穂先の元が太くても5mmまででしょうから、6mm程度までの錐があればOKだと思います。

錐の製作方法は、こちらのフライロッドを製作されている方のサイトが非常に参考になるかと思います。わたしもこちらを参考にさせていただき、製作しました。ただし、わたしは七輪ではなく下の写真のトーチを使い、油でなく水で焼き入れをしました。最後の焼きならしの工程は、高温は必要ないので、ガスコンロでも大丈夫です。3mmだと焼入れもガスコンロでもできるかもしれません。




  


Posted by ラビットパパ at 08:00Comments(0)竹素材/工具・治具

2013年03月16日

切り組み

3月16日(土)

火曜日に仮仕上げが終了した穂先ですが、本日見ると少し元の方に曲がりが出ていたので、再度火を入れて矯め、ヘアアイロンで微調整。一方、先週一旦火入れを終え、様子を見ていた元竿と穂持ちですが、一週間経ってもほとんど動いていないので遂に切り組みをすることにキラキラ

元竿に一か所矯め傷があるのは知っていましたが、穂持ちも良く見ると上から3節目に僅かですが芽割れを発見ダウン。一節目の込み部分以外には、あまり糸を巻きたくなかったのですが、仕方がないので3節目のところまで糸を巻くことになりそうです。



さて、切り組みですが、まっすぐに切れるようにマスキングテープで印をつけ、竹を手前に少しずつ回しながらのこぎりを入れます。OLFAのクラフトのこ(ピラニアソーと同様に目の細かいもの)を使っています。1000円前後とリーズナブルですが、よく切れます。目の荒いものを使うと切り口で竹の皮がめくれたりするのでご注意ください。切り口はヤスリで整えておきました。



こちらが切り組み後の素材です。切り取った先端側の竹は、栓を作る際に使えるので、保管しておきます。



さて、次は中抜きです。





  


Posted by ラビットパパ at 15:34Comments(0)へら竿

2013年03月12日

穂先の製作③

3月12日(火)

穂先のうねりが気になったので、修正しようと椅子に座りながらヘアアイロンをあてていると「ペキッ・・・ビックリ」。手元側をやっていたのですが、穂先側が椅子の背もたれにひっかかり折れてしまいましたタラ~



折れた場所が先端側の8cmのところだったのが、不幸中の幸いキラキラ。この穂先は全体で90cm、でも使うのは78~80cmの予定なので、10cmほどは余裕があったんです。ただ、太くなってしまったので、全体的に再度削る羽目に・・・汗

まず先端は0.9mmにしていたのですが、折れたところの直径は1.1mm。また第1と第2の節の間も少し太いなあと思っていたので、これもあわせて慎重に穂先を回しながら平ヤスリで削り、そして前回同様カンナの刃で作った削り器、そして電動ドリルに咥えさせてサンドペーパーで仕上げ、最後にヘアアイロンで曲がりを微調整。



まっすぐを確認するためにふすまにヨーヨーと一緒に吊るしました黄色い星。わずかに波を打っているところがありますが、わたしにしては十分な出来クラッカー。今度こそ、折らないようにそーっとしまっておきます・・・シーッ

  
タグ :穂先8号竿


Posted by ラビットパパ at 18:10Comments(2)へら竿

2013年03月11日

はじめまして

3月11日(月)

ブログ「釣り具製作室」を3月9日からはじめました。よろしくお願いします。過去の記事は、別のブログで書いていたものですが、釣り具製作に関する記事をこちらに移転しました。

普段は海釣りを中心にやっているのですが、約一年ほど前に以前より興味のあったへらぶな釣りも始めました。ただ、へらぶな釣りの道具を見ていると、無性に自分でも作ってみたくなり、「道具は極力買わずに作る」ということで、無謀にも竿作りの真似事を開始したのです。

最近やっと、細部は見えないようにボカして写真を撮ると外観はそれっぽく(中身は伴っていませんが・・・汗)作ることができるようになりましたが、最初はひどいものでした。



最初は、本物のへら竿もじっくりと見たこともなかったので、庭に刺さっていた園芸用支柱の竹にグラス穂先を差し込んだ簡単なものからスタートしました。そのような初期の「はずかしい作品ガーン」からすべて載せていますので、ご自分で作ってみようという方にも勇気をあたえることができるかもしれません・・・(笑)。

さて、いざ竹竿を自分で作るとなると竹素材がないとできません。これが最初の大きな壁です。わたしの場合、最初に庭に刺さっていた竹を使ったこともあり、その流れでホームセンターに竹を探しに行きました。こんな感じで販売しています。



もちろん竿用の竹など売っていませんが、園芸支柱用の細い女竹は竿用に、太いものは竿掛けや玉の柄用に、建仁寺垣用の孟宗竹は真竹の代わりに穂先用にといった具合に代用します。汚れている上に割れや欠けも多いのですが、値段も1本あたり何十円という単位なので、遠慮なく失敗できます。練習には最適なんです。わたしはこれを「園芸竿びっくり」と呼んでいます。でもこんな素材で作った竿でも何度か釣りをしてみましたが、十分に釣れるんですシーッ

もちろん、次のステップとしては、本物の竹、つまり元竿は矢竹、穂持ちは高野竹、穂先は真竹で作りたくなりました。自分で採取した竹で作ってみたいところですが、見つけても1年間は乾燥させないといけませんから、最初は購入するしかないんです。竹竿素材店や建材用の竹材店など、いろいろと調べると安いところがでてくると思います。わたしは火入れは自分でやりたかったので、火入れと切り組み前の素材を少しまとめて購入しました。

何とか自分で竹を採取したいと、以前よりグーグルマップを使い、パソコンの上で道をいろいろと走り周って探しています・・・(笑)。よさそうな場所には、実際に何度か車でも行きましたが、ほとんどは空振り怒。交通費もバカにならず買った方が安いかも・・・と思います。まあ、最近はいくつか有力な候補地もでてきてますので、何とか自分で採取したいところですが、土地の持ち主の方も調べようと思うとなかなか簡単には前に進みません。その内在庫竹が底を尽きてしまいそうですタラ~

長くなりましたが、今後ともよろしくお願いします。  


Posted by ラビットパパ at 19:21Comments(2)竹素材/工具・治具

2013年03月09日

穂先の製作②

3月9日(土)

本日は二日酔いで釣りは断念汗。穂先作りの続きをしました。

前回火入れをして四角錐に削った真竹ですが、今度はマジックで真黒に塗りました。



実はこれ、この次にヤスリで八角錐に削るので、削った面の大きさがよくわかるようにするためです。こうすると正確とまではいいませんが、バランスのとれた八角錐に削ることができます。



その後は、さらにヤスリで削り、八角錐を円錐にしていきました。ただ、まだまだ目標の細さには達していません。左側が火入れ中に折ってしまった穂先ですので、このくらいにまで細くしなければなりません。この時点で再度火入れをしておきました。



続けて削っていきますが、強度のある竹の表皮側(矢印)はあまり削りたくありませんので、表皮部分に再びマジックで印を入れ、それ以外の部分を中心に削って細くしていきました。



ほぼ想定内の細さになってきたので、今度はカンナの刃を削って作った穂先削り具で荒れた表面を滑らかにしていきます。



そして、仕上げはドリルに咥えさせ、回転させながらサンドペーパー(400番)をかけました。



これであとは、実際に切り組みをして込みを削っていく際に再度微調整をして完成の予定です。矢印のあるところと先端側にもう一カ所節があります。矢印の部分は少し波を打っていますが、これを修正しようとしてまた折るのは嫌なので、とりあえずよしとしておきます。先端は1mm、元側4.3mmになっています(長さは900mmありますが、使う部分は780mm程度の予定です)。



元竿と穂持ちの火入れもそろそろ終了の様子です。来週くらまで置いて狂いがでなければ、いよいよ切り組みに移れそうです。  
タグ :穂先8号竿


Posted by ラビットパパ at 20:40Comments(0)へら竿

2013年03月04日

穂先の製作①

3月4日(月)

先日、削りが完了する一歩手前で8号竿用の穂先を折ってしまい、あらたに削り直しました。1.5cm角程度に割ったひご状の真竹を元側を1cm角、穂先側が5mm角程度にカンナで削り、四角錐にしています。



今までは、ある程度穂先の形にまで削ってから火を深く入れていたのですが、きれいに削っていても火を入れると節周辺にゆがみができてしまします。おまけに固まってしまうので、修復するのが大変なんです。前回のようにポキッと折ってしまう結果を招きかねないので、今回はこの段階で深く火を入れ、矯めて、まっすぐにしてみることにしました。うまくいけばよいのですが・・・黄色い星



「・・・ガーン

真黒焦げだろ~と思うかもしれませんが、まだまだ削るので大丈夫なハズびっくりです。今回の8号竿から、写真のように火の近くで火入れをするように変えました。どうやらこの方がきれいにムラが少なく、早く焼けます(要注意ですが・・・)。火入れの方法は、前後に竹を動かしながら、くるくると回し、一定の場所に火があたらないようにします。

そして曲がっているところも今回はこの段階でしっかりと矯めていきます。更に節部は繊維がゆがんでいますので、できるだけまっすぐにするために火入れをしてすぐに万力で挟みました。



そして、この真黒焦げの真竹をカンナで再び削っていきます。竹をカンナで削る時は、革手袋などをしないと削れた竹が手に刺さり危険ですのでご注意ください。



そして、元側5.5mm角程度、穂先側2.5mm角程度の四角錐にしました。中も焦げていたらどうしようかと内心少し不安でしたが、焦げていた部分はきれいに削れ、中も良い感じで火が入っているように感じます。



そして、1日置いて(本当は1週間くらいおいた方が癖が戻ってくるので、いいと思いますが・・・)、もう一度軽く矯めなおし、軽くカンナをかけ、元側5mm角、穂先側2mm角の四角錐にしました。



また火を入れてしまいましたので、少し黒くなりました・・・汗。節の上は削って枠内の写真のようになっています。

本日はここまで。続きはまた今度です。


  
タグ :穂先8号竿


Posted by ラビットパパ at 19:26Comments(2)へら竿

2013年03月02日

穂先の火入れ

3月2日(土)

今日は8号竿の火入れをやっていました。今回の8号竿は素材に癖があり、苦しんでますガーン。穂持ちの高野は、芽の背中側が膨らんでるし、手元の矢竹は、節間にうねりが入ってます。こんな素材を選ばなければいいだけの話なのですが、竹の在庫も少ないし、まあ矯めの練習にもなるかなと、やってはいますが・・・。

さて、穂先はほぼ火入れもも終了し、あとは節周辺の曲がりだけ直そうと火に入れました。そして、矯め木をあてて曲げようとした途端、「ミシッ・・・ビックリ



節のところからきれいに真っ二つ・・・タラ~。もう先端から61cmしかないので、8号竿の穂先としては使えません。また、作りなおしが決定しました。

折角の機会なので、縦半分に割り中身のチェックびっくり



「おーっキラキラ

芯まで火が入っているようです。全体的にいい色に仕上がっているようにも思えます。今回少し火入れの方法を変えたので、その効果でしょうか・・・。

次の穂先の削りをスタートしました。



穂先の矯めはこの節の周りが難しいです。万力を使ったり、ヘアアイロンを使ったりと、いろいろと試みていますが、なかなか思うように動いてくれません。  
タグ :穂先火入れ


Posted by ラビットパパ at 14:42Comments(0)へら竿

2013年02月19日

8号竿の製作

2月19日(火)

夏以降休憩していたヘラ釣りも1月末から再開し、11月初旬に完成させた7号竿を実釣で使ってみると、これがまた思いのほか良い感じです。なので、もう1本そんな竿を作りたくなってきました。今回も使用頻度の高い8尺前後、3本継ぎにします。

さっそく少ない在庫の竹から、なんとか使えそうな手元と穂持ち材を選び、穂先も真竹の割ったものを削って火入れを開始。久しぶりなので、自分の書いた記事やその他参考文献等を読みなおしてスタートしましたが、感覚が鈍っていてなかなかうまくいきません。

とにかく、何とか火入れを開始。まだ4回終了しただけですので、あと数回、完了まで焦がさないように祈るだけです(すでに何カ所か焦がし気味ですが・・・ガーン)。焦がすのは一瞬の出来事なんです。「やばい」っと思って、火から離してももう遅い。離した後でも、焦げは一気にひろがります。



火入れが十分でないとすぐに曲がる竿になってしまい使いものになりませんが、しっかり火入れをしようとするとすぐに焦がしてしまいます。この直前で止めるのが実に難しい。まして、全体に同じように深く火入れすることは、到底シロートには無理だと思いますが、少しまだらになりながらもある程度曲がりがでにくい竿ができればと思っています。

火入れさえ何とかなれば、竿が完成したといっていいくらいの感覚です。もちろん、継ぎもとても難しいのですが・・・。握りや塗りなど装飾部分は失敗してもやり直しがきくので、見た目を気にさえしなければ、どうにかなるものです。

まあ、とにかく完成は当分先だとは思いますが、8号竿の製作スタートですキラキラ。  
タグ :8号竿


Posted by ラビットパパ at 18:18Comments(0)へら竿

2012年11月02日

7号竿の製作⑤

11月2日(金)

今回は7号竿の製作シリーズの最終回です。口栓作りと仕上げの調整および磨きです。

まずは口栓作りですが、その事前作業として再度コミ調整を行います。胴拭き塗りを繰り返す程度ではあまりコミの径そのものが変わるほどではありませんが、やはり玉口内部には塗料が流れてしまいますので、それを棒ヤスリで削り取ります。そして、もう玉口の修正は必要ないなという程度に仕上げた段階で、口栓を削っていきます。

わたしの場合、竹を素材組する際に切り取ったひとつ上の竹の節(玉口の外径よりも少し細く、内径よりも太い)を使います。境界はまずマスキングテープで印をして、のこぎりで軽く線を引く程度に切り目を入れ、下側をヤスリやナイフで削って玉口の内径にあわせていきます。竹の穴には、つまようじや割りばしなどを削ってエポキシボンドで固定、余分な部分を切ってヤスリで整えて仕上げます。



口栓が完成したら次に、竿をピカールやコンパウンドを布につけてで磨きます。ピカールは金属磨きなので、粒子が粗く、やや曇り気味の光り方、コンパウンドは細かいので、ピカッと光らせることができます。どの程度の光り方にさせるかは好みでしょう。今回は黒色のうるし部分をもう少し光らせるためにコンパウンドで磨きました。他の部分も軽くコンパウンドをかけました。なお、写真のコンパウンドは、車用に買ったものを流用しているだけですので、お勧めという意味ではありません。



最終段階として、竿をついで曲がりがあれば、軽い火入れをして調整することになりますが、まだ現段階では塗装は完全に乾燥しているというわけではないようですので、1~2週間後に完全に乾いてからやる予定です(完全に乾く前にやって塗装が浮くと嫌ですので・・・)。

まずは完成した7号竿の仕様を書いておきます。

=======================================

(長さ) (玉口径) (込み長) (込み元径)
手元(3番) 840 7.3 n/a 8.9
穂持ち(2番) 840 4.9 90 6.2
穂先(1番) 790 1.0(1.3) 70 4.0(4.2)

※ 竿長:    840+840+790-(90+70)=2,310(約7.6尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
          (差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の玉口径は穂先先端部の太さ。
※ 穂先:    穂先のカッコ内()の数字は塗装後。

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以前に製作した5号竿(3本継ぎ、8尺)とテーパーを比較してみました。6号竿でも砲弾型を目指しましたが、今回も5号竿よりも心もち砲弾型になっていると思います。穂持ちのテーパーはほぼ同じですが、手元のテーパーは緩やかに、そして穂先は逆にきつくなっています。




では肝心の完成写真を・・・カメラ









60gのメタルジグを吊るしてみました。割りといい感じです。穂先はやはりまだまだですけど・・・。



あとは試し釣りですが、これはまた近いうちに行ってきたいと思います。ただ、しばらくへら釣りをやっていないので、この季節のエサもわからないし、釣れるかどうか・・・ガーン



昨年の年末からへらぶな釣りを開始し、竿や竿掛けは買わないで作るということにして、道具作りもスタートしました。この10カ月間に竿7本と玉の柄3本を作ったので、計10本です(それ以外に、玉枠2つ、ウキ箱、絞り器も作りましたが・・・)。見本となる竿をほとんど持っていない中で、試行錯誤してやってきましたが、最初の1本から比べるとずいぶん進歩して、やっと竿っぽく(・・・ガーン)なってきました。

まだまだではありますが、ここまでの試行錯誤した作り方を一度まとめておきたかったので、文章にしました。また一定期間を経て、進歩を自分で感じることができた際には、作り方をまとめてみたいと思います。「こうした方がうまくいくよ」といった経験談などありましたら、教えていただければ幸いです。

以上7号竿の製作でした。



火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤  


Posted by ラビットパパ at 21:45Comments(2)へら竿

2012年10月28日

7号竿の製作④

10月28日(日)

いよいよ塗りの作業です。本物の漆は興味はあれど、またいつの日かということで、今回はすべて合成うるし(以下単にうるし)で仕上げています。ウレタンは乾燥もはやく、防水性能も高いようで便利なのですが、熱に弱いのが問題です。5号竿までは、ウレタンを下塗りにして、うるしを上に重ね塗っていたのですが、調整の火入れで熱を加えた際に塗装が浮いてしまいました。初心者が作った竿は製作した後も調整の火入れが何度も必要になるでしょうから、熱に少しは強いうるしだけの方がよいのではと思います(といっても軽い火入れしか無理です)。

うるしはサンコー商会のうらしま印を使っています。理由は、うすめ液の臭いがわたしにとっては一番マシだからですガーン(もちろん、きれいにも塗れますよ・・・)。



まずは玉口部分です。ここはロッドモーターを使って、塗りと乾燥をします。ロッドモーターがあればムラにならず、きれいに仕上がります。玉口部分の塗りの注意点はやはり際です。プロはウサギのヒゲを使用するそうです。ロッドモーターがあれば、筆を一定の場所に固定しておいてもそれなりに際は塗れますが、初心者には万能マスキングテープの方が簡単で失敗が少ないと思います。今回は、薄めのうるしで糸決め塗りを2度、その後4度ほど塗り重ねていますが、毎回マスキングテープを際から糸1~2本分あけた同じ場所に張っています。塗りが終わってしばらくしたらテープを剥がします(わたしの場合、5分程度です)。テープを剥がさないで乾燥すると段差になってしまします。



塗り重ねていく時にブツブツや気泡ができたら、乾燥後に600番~1000番程度のサンドペーパーで軽く水研ぎしてから重ね塗りをします。鏡面のようにまっ平らにしようと思うと根気よく塗りと研きを繰り返すことになります。わたしの場合、竿の機能がそのレベルに達していないので、そこそこ平らなレベルに留めています。サンドペーパーを使用する際には、平らな木材の端材等にサンドペーパーを巻いて、竿を回しながら研ぐときれいにできます。

穂先は、細いのでロッドモーターに取り付けて塗るというわけにはいきませんので、わたしの場合は塗った後に、下の端を持って、グルグル(びゅんびゅん)と2~3分回し続け、塗装表面を滑らかにしてから、先端のリリアン部を洗濯バサミで挟んで乾燥させています。

次に握りの塗りですが、これは4度塗りました。倍くらいに薄めて塗っています。塗る度にすぐにキッチンペーパーで余分な塗料を拭き取るとテカりませんが、しばらく放置してしまうと光の加減もありますが、下の写真のようにテカってしまいます(笑)。前回の6号竿はうまくできましたが、今回は少々油断してしまいました。まあ、乾燥する前に拭き取ってはいるので、角が立つほどではなく、実用上は問題ないと思います。



そして、芽打ちです。芽の部分への塗りですが、これも形を整えるのが難しいです。そろそろっと、びくびくしながら書くと、勢いがない絵になってしまいます。いろいろと毎回違う方法でやっていますが、今回は丸い部分はつまようじの尻部にうるしをつけて、それで塗り、そして尖がった部分だけ筆で書いてみました。まあまあです。



銘入れですが、これも難しいです。いろいろと尖がったもので試しましたが、現在は100円ショップの糸切りばさみでやっています。胴拭き塗りを3度ほどやった後に銘を彫り、黒のアクリル絵の具(水性、乾くと耐水)をちょっと指につけてこすり、その後さっと拭き取れば、文字のところだけに墨が入ります。もちろん、うるしを使ってもOKですが、すぐに乾燥させて胴拭き塗りをしたかったので、アクリル絵の具を使いました。写真はすでに彫った後で、彫っているフリをしているだけです汗。胴拭き塗りを何度かしてからの方が、刃先を動かしやすく、やりやすいです。



胴拭き塗りをする前に再度コミ調整(玉口の削り)をやっておきます。穂先は特にコミの途中部分までうるしを塗っているので、径が大きくなっています。うるしを何度も塗ると0.2mmほどは太くなります。また、玉口側もうるしを何度も塗っているので、内部にも若干うるしが流れていたりしますので、これもきれいに削り取らないといけません。予定通りの差し込み完了線の長さ(今回は7cm)まで入るように、玉口内部を棒ヤスリで削り調整します。



そして最後の胴拭き塗りです。いろいろやり方もあるようですが、ひと節ずつ筆で倍程度に薄めたうるしを塗り、塗料に粘度が出る前にすぐにキッチンペーパーで拭き取っています。塗ったうるしをすべて拭き取るくらいのつもりでOKです。中途半端に拭き取ったり、少し時間をあけて拭き取るとムラになります。わたしの場合、握り手の部分以外、口巻き部も含めて、すべてにします。なお、キッチンペーパーといっても写真左側の高級な毛が生えたような紙質のものではなく、右側の安価なタイプのものでないと、ひっついてしまいます(写真ではわかり辛いかもしれませんのでご注意を)。



胴拭き塗りは塗膜が薄く垂れる心配もないので、乾燥にはロッドモーターを使う必要はないと思います。わたしの場合、玉口に適当な紙を丸めて突っ込んで、それを洗濯バサミで挟んでつるしています。



今回胴拭き塗りの色は「透明」を使いましたが、5回塗ったところでもう少し色が欲しかったので、6回目~10回目は「透」を使いました。今までは複数の色を混ぜて使っていましたが、それだと毎回少しずつ違う色になってしまうので、今回は混ぜずに単色で使いました。今の季節は胴拭き塗りなら1日2回はいけます。写真はとりあえず5回重ねた段階です。これでも結構光沢がでていますが、あと5回がんばりました。塗りを重ねるうちに表面があらくなることがありますが、その際は、8000番程度の研磨フィルム(サンドペーパーのようなものですが、目がもっと細かい)で、なめらかにしてから重ね塗りをしています。コンパウンドでもよいかもしれません。



以上、塗りの工程でした。あと残すところは、口栓作りと仕上げの調整と磨きとなります。長くなりましたので、それは次回に。

火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤  
タグ :7号竿塗り


Posted by ラビットパパ at 17:16Comments(0)へら竿

2012年10月23日

7号竿の製作③

10月22日(月)

前回の製作②では、糸決め塗りを2度しましたので、いよいよ玉口の削りです。ここで失敗すると、なかなか修正は効かないので、竿としては使いものにならなくなり、今までの苦労が水の泡・・・ガーン。慎重にせねばなりません。

まずは前回削った込みの寸法をノギスで計測してメモします。穂持ち(2番)の込みの場合、竿尻が5.2mm、竿尻から約17mmのところで5.4mm、42mmのところで5.6mm、62mmのところで5.8mm、80mmのところで6.0mm、差し込み完了線は竿尻から90mmで6.1+mmとなっています。穴をあける葉ギリが0.2mm単位なので、それにあわせて測っています。



この計測した数字にあわせて、手元(3番)の先端の玉口部に穴をあけます。まず5.2mmの葉ギリで90mmの深さまで、次に5.4mmの葉ギリで73mm(=90mm-17mm)の深さまで、そして5.6mmで48mm、5.8mmで28mm、6.0mmで10mmです。穴をあける時は、深さがわかるように葉ギリにテープを張って印をつけます。玉口削りは以前のこちらの記事も参考になるかと思います。



そして、葉ギリで穴をあけ終わったら、棒ヤスリで内部の段差を削ります。わたしの場合、竹の網針や竹串を芯材として両面テープで、120番や240番程度のサンドペーパーを貼って使っています。いろいろ試しましたが、これが一番やりやすく、穴径にあわせて棒ヤスリの芯材のサイズも簡単に調整できます。使うサンドペーパーは写真のようなロール状のものです。巻いても折れません。芯材に少しテーパーを付けてからサンドペーパーを張るのも場合によってはよいかと思います。どのようなヤスリを使おうと、ポイントは削る穴の径とヤスリの径が近い方がきれいに削れます。ヤスリの径が小さ過ぎると穴が歪になりやすいです。



慎重に削って、何とか玉口削りが完了しました。まだあとで塗りをするので、その厚みを考えて(特に穂先はコミ途中まで黒色のうるしを塗るので)、やや緩めに仕上げる、あるいは玉口を後で削れる余裕を残しておきます。



そして、ここで実際に竿を継いで見て、曲がっていないか確かめます。この時点では、まだ胴に塗りをしていないので、口糸を巻いた部分以外は、普段通りの火入れが可能です。今回は、穂持ちの込み部分が少し曲がりがでていたので、ヘアアイロンで修正してみました。



修正が完了し、3本を継いでみると、かなりいい感じになっています。



穂先ですが、まずリリアンを付けます。今回は穂先は細く削ったので、サイズは「細」です。リリアンを差し込み、先を結んで、ライターで溶かして固めます。リリアンの下部は段差がつかないように糸をほつれさせ、糸(今回は黒)を巻いていくと完了です。



次に竹の節部分の強化のために同じく糸を巻いておきました。竹の節はこの穂先には2ヶ所ありますが、先端の方だけ強化しました。



今度は、穂先の曲がりをチェックします。3本を繋いで、約50gのオモリをつるしました。矢印の部分が少し太く、曲がりが硬いような気がします。



両方とも軽く削りを入れました。特に元側は竹の節の部分なので、少々太くしていたのですが、0.2mmほど削ってみました。



少しましになったように見えるかどうかはあなた次第(笑)・・・ガーン。まあ、実際には大して変わっていなくとも、試して修正してみるという過程が重要な気がしています。

あとは塗りをやって、調整して完成になります。それは次回。


火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
  


Posted by ラビットパパ at 09:05Comments(0)へら竿