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2012年04月18日

竿掛けの製作 (前編)

4月17日(火)

へら釣りを始めたのが年末の12月、そしてへら道具の製作を始めたのも12月。何もわからない中、始めて作ったのがこちらの竿掛けです。がんばって作ったのですが、今見ると、竹の曲がりは上手く取れてないし、火入れの焼きもムラだらけ。節は抜いてないので重く、込みの作りもガタつきあり。その上、塗りも適当、選んだ竹も節間が長く、節も出っぱっていてブサイク・・・と、まあ使っているのもはずかしくなってきましたガーン・・・ので、新しく作ることにしましたキラキラ

管理池用に90cm程度の短めのものを製作したいと思います。万力との継ぎ口の塗装は、前回3号竿の握り手に籐と乾漆粉(本漆ではなく合成うるしの粉)を使いましたが、いくつか改善できそうな点があったので、それを試してみたいと思います。


【竹材選定】

竹材は、前回購入したホームセンター竹(直径15mm程度、篠竹10本入350円程度)の残りから探しました。そして、表面は少々傷みがあり、テーパーがほとんどないのが難点ですが、節間も長くなく、節も低い矢竹のような一本を発見チョキ。90cmで6節なので、まあ良い感じです。

【火入れ】

弓型に曲がっていましたので、火入れは結構苦労しましたが、三度やって、なんとか使える程度にはまっすぐに。曲がりを取るには、竹を火で炙ってやわらかくしてから、矯め木(下写真)という道具を使って矯正するのですが、なかなか難しい作業です。まずすべて節間をまっすぐに、その後節前後の曲がりを取ると上手くいくようです。

竿掛けの製作 (前編)

この矯め木、作るのは簡単です。竹の太さに合わせて何種類か必要になります。太い用は木もしっかりしたものを選ばないと折れそうになります。ちなみにわたしのは折れそうです・・・ガーン

火入れはキッチンの普通のガスコンロの上に耐火レンガを二つ乗せてやってます。下の写真のような感じです(写真の竹は今回のものではありません)。

竿掛けの製作 (前編)

【節抜き】

火入れのあとは節抜きです。錐をベンチバイス(万力)に挟んで、竹を両手のひらで挟み、キリモミのようにすると簡単に節が抜けます。この節抜き用の錐は先日記事にした平キリ製作とまったく作り方は同じですが、長さ1m、直径2.5~3mmのピアノ線を使い、両端に0.5mm差で刃を付けています。刃の形は平キリよりも穴を開けやすいように細長く作りました。4.5mm~8mmまで、0.5mm毎に8タイプ(4本)製作しました(8mmのものは3mmのピアノ線では細くてたたくと薄くなり過ぎるので、作りやすい平キリと同じ刃型になっています)。

竿掛けの製作 (前編)

【下処理】

枝が出ていた節の芽を電動ルーターを使ってきれいに、そして塗装がのるように竹全体の表面を600番程度のサンドペーパーでさっと水研ぎしました。また、糸を巻くところをナイフを使って、竹表面を削ります。削ると言っても、刃をあててスーッとこする感じです。キシャギというそうです。

【糸巻きと込み口削り】

面倒なので仮巻きはせずに、本番の糸や籐を巻いて、マスキングテープでほどけないように端をとめてから、込み口を削りました。込み口は、弓と万力の込みにあわせて開けますが、前回作成した平キリは、竿用に7.6mm程度までしか作っていなかったので、今回は木工用ドリルと棒ヤスリを使って削りました。

竿掛けの製作 (前編)

【塗装1日目】

本来なら下塗りのウレタン塗装から始めるのですが、籐部分は隙間にウレタンが入りこむと籐の隙間にうるしを入れ込むスペースがなくなり、3号竿の時のように塗りにムラがでるので、先に籐部分から塗りました。うるしは透と本透明に少量の黒を混ぜました。両サイドをマスキングテープでとめて、2時間ほどして表面が固まってきた頃にテープを剥がし、つまようじを使って際の処理をしました。結構きれいにできました。

竿掛けの製作 (前編)

次に続けて、糸巻き部分は糸決め(糸を固める目的)のために、竹表面がでている胴部分は下塗りのためにウレタンを薄く塗りました。ウレタンは一般的には2液性が良いとのことですが、面倒なので、1液性を愛用しています。そして数時間乾燥させてから(薄塗りなのですぐ乾く)、口糸巻き部分と節の芽部分には黒色のうるしを塗り、1日程度乾燥です。なお、塗装や乾燥は風呂場を使っています。ホコリが少ない上に換気扇もあり、また浴室乾燥をONにすると乾きも早く最高ですチョキ

竿掛けの製作 (前編)

【塗装2日目】

そして、2日目の塗装です。今回は口糸巻き部分と籐部分に前回同様の色を、そして胴部分に透明と本透明のうるしを混ぜたものを塗りました。なんとなく雰囲気がでてきました。

竿掛けの製作 (前編)

本当は、1日待つつもりだったのですが、いつもの如く、待てず・・・ガーン。半日乾燥させたので、まず胴に透明を塗りました。そして次に口糸巻き部分にまず黒色を塗り、その上から乾漆粉を混ぜたものをパラパラと・・・。最後は紙で押さえて、しっかりと粉をうるしにつけます。

竿掛けの製作 (前編)

見てお分かりのように、色が超ケバイガーン。前回、赤色が少な過ぎて、イメージと違ったので、今回は赤を大量に入れたんですが、入れ過ぎたかも・・・。おまけに丁寧に粉を撒きすぎて隙間がなく、下地の黒色が見えない・・・汗。でも、これはこれでええっか~と、しばらく乾燥させました。・・・が、少し下地を出せないかなと表面をそっと擦ると、なんとボロボロと粉が落ちるではありませんか・・・ビックリ。どうやら黒のうるしを少し薄めて塗ったのがいけなかったようで、粘度が落ちてしっかりとひっついていないようです。

少しハゲてしまった場所もあり、「もうこうなったら、全部落としたろ~ビックリ」とやってしまいましたガーン。そして、全部は取れなかったので、サンドペーパーで水研ぎしました。

竿掛けの製作 (前編)

まだ少し粉が残ってますが、これ以上研ぐと糸まで到達してしまうので、ここらでやめて、再度黒色を塗って原状回復。ちょっと焦りましたが、何とか元通りになりました汗

さて、続きをやりたいところですが、しばらく時間がないので、週末以降に・・・ぴよこ3。後編はこちら




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この記事へのコメント

竿掛けくらいならもうお手の物ですねー。
僕は1度失敗して放置中…(笑)
次はこの記事を参考にします♪

あと、万力付きのお膳が作れたらなーと思ってます。
Posted by まっく at 2012年04月20日 19:55

へんだろうがなんだろうが、一度完成させてしまうと次につながります。
ぜひ完成させてみてください。ぼくの最初の竿掛けも相当変です・・・(笑)

万力付きのお膳も製作予定には入ってます。製作リストが長すぎて、どうしていいか困ってます(^^ゞ
Posted by ラビットパパ at 2012年04月21日 20:53
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