2012年06月26日
4号竿の検証と5号竿
6月26日(火)
先日実釣デビューした4号竿をじっくりと点検しておりましたが、やはり4番元竿と3番穂持ち下(元竿上)の節周りが心配です
。口径差があまりなかったので、穂先や穂持ちをしまうための中抜きの際に竹をかなり薄くなるまで削っています。特に節の芽の部分は凹んでいるため、光を通すくらい薄くなっています。ここが弱いために矯めた節が戻しているのではないかと疑っています。
これを解決する簡単な方法としては、節巻きに改造して強化することです。ただ、この薄いところを節巻きするために表皮を削ると竹が破壊してしまいそうで、躊躇しています・・・
。でももう一度実釣すると「パキッ
」っと逝ってしまう可能性も排除できません。悩んでおります・・・
。
悩んでいる内に5号竿の仕込みをしてしまいました・・・
。

今度も8尺ですが、3本継ぎにしました。小継ぎとの差を見るためです。竹は穂先は真竹、穂持ちは高野(スズ竹)、手元は矢竹です。すでに穂先削りや込み削り、中抜きも完了。中抜きは4号竿とは違い、穂先と3番手元の口径差が十分にあったので、楽勝でした。今回は穂持ちも節抜きしておきました。あとは口巻きをして込み口を削り、握りを作って色を塗るという行程です。
ところで、今回穂先削りに新兵器を導入しました
。

コーナンで見つけたホビー用ミニカンナと新しく作った穂先削り具です
。ミニカンナは押しでも引きでも削れます。普通のカンナで大まかに削った後の細工にぴったりです。しかも400円もしなかった。穂先削り具は、使わなくなったカンナの刃を削って作りました。やはり本物の刃物だけあって、「シューッ」っとよく削れます
。使い方は以前に紹介したとおりです。
=======================================
以下、5号竿の仕様メモです。
※ 予定竿長: 870+870+820-(85+70)=2,405(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分(差込み完了部)の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
※ 込み口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
=======================================
先日実釣デビューした4号竿をじっくりと点検しておりましたが、やはり4番元竿と3番穂持ち下(元竿上)の節周りが心配です

これを解決する簡単な方法としては、節巻きに改造して強化することです。ただ、この薄いところを節巻きするために表皮を削ると竹が破壊してしまいそうで、躊躇しています・・・



悩んでいる内に5号竿の仕込みをしてしまいました・・・


今度も8尺ですが、3本継ぎにしました。小継ぎとの差を見るためです。竹は穂先は真竹、穂持ちは高野(スズ竹)、手元は矢竹です。すでに穂先削りや込み削り、中抜きも完了。中抜きは4号竿とは違い、穂先と3番手元の口径差が十分にあったので、楽勝でした。今回は穂持ちも節抜きしておきました。あとは口巻きをして込み口を削り、握りを作って色を塗るという行程です。
ところで、今回穂先削りに新兵器を導入しました


コーナンで見つけたホビー用ミニカンナと新しく作った穂先削り具です


=======================================
以下、5号竿の仕様メモです。
(長さ) | (込み口径) | (込み長) | (込み元径) | (込み先径) | |
手元(3番) | 870 | 7.6 | n/a | 9.9 | n/a |
穂持ち(2番) | 870 | 5.3 | 85 | 6.6 | 5.9 |
穂先(1番) | 820 | 1.2 | 70 | 4.2 | 3.7 |
※ 予定竿長: 870+870+820-(85+70)=2,405(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分(差込み完了部)の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
※ 込み口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
=======================================
2012年06月21日
4号竿(へら竿)の製作
6月21日(木)
さて、今回は以前記事にしたように園芸竿からへら竿へということで、園芸用の竹ではなく、素材はこちらの矢竹、高野竹と真竹です。

慎重に作業を進めるために今回は工具類も一部見直しました。

まず真竹の割ったものから穂先のおおよその形に削って行くのにカンナを使っていますが、いまいち切れないので、買い替えると「シュパーッ・・・
」とおもしろいくらいに切れました。こんな工具が1500円か2000円か忘れましたが、その程度の値段で売っているのですから驚きです。あっという間に作業終了してしまいました。
込み(♂)削りですが、今まで真ん中の一般的な鉄鋼用の平ヤスリを使っていましたが、右端の赤いヤスリを使ってみた所、削る力も強く平面が大きいためにとても使いやすかったです。
次に込み口(♀)削りです。

込み口(♀)を削るのは、右の自作の平キリ(0.2mm毎)で穴をあけた後は、赤い持ち手の棒ヤスリ(チェーンソー用で結構安いです)で磨いていましたが、仕上げにには良いのですが、削るパワーがもう少し欲しいところでした。そこで一番初歩的に鉄の棒に紙やすりを両面テープでとめて削ると、これが最高でした
。最初からこれにすればよかったという感じでした。
そして最後に矯め木です。

それなりに太さのある竹は、わりとうまくまっすぐにすることができるようになってきたのですが、どうも穂先だけは何度やってもまっすぐになりません。先日、仕事で東京に行った際に、和竿製作の店をのぞくとたくさんの矯め木が置いてありました。その中に「何じゃこれ?」というくらい小さく薄い木のものがあったので、店主に聞くと穂先用だとか・・・。
「なるほど、これだな
」ということで、家に帰ってすぐに小さいのを作りました(手前)。ただ、すでに何度も火入れをした後なので、曲げなおしてもすぐに元に戻ってしまいます。次回以降に期待です
。
ということで、なんとか作業をすすめ完成しました・・・
。8.1尺、4本継ぎの2本仕舞いです。

デザインはシンプルにしました・・・
。

握り手は全部籐巻きにする予定だったのですが、少し足りず、買いに行くのも面倒だったので、ワンポイントのラインを入れました(違う色の方が良かったかも・・・
)。

3号竿(園芸竿)より、少し軟調のような気がします。できれば週末に試し釣りがしたいところです・・・
。
さて、今回は以前記事にしたように園芸竿からへら竿へということで、園芸用の竹ではなく、素材はこちらの矢竹、高野竹と真竹です。

慎重に作業を進めるために今回は工具類も一部見直しました。

まず真竹の割ったものから穂先のおおよその形に削って行くのにカンナを使っていますが、いまいち切れないので、買い替えると「シュパーッ・・・

込み(♂)削りですが、今まで真ん中の一般的な鉄鋼用の平ヤスリを使っていましたが、右端の赤いヤスリを使ってみた所、削る力も強く平面が大きいためにとても使いやすかったです。
次に込み口(♀)削りです。

込み口(♀)を削るのは、右の自作の平キリ(0.2mm毎)で穴をあけた後は、赤い持ち手の棒ヤスリ(チェーンソー用で結構安いです)で磨いていましたが、仕上げにには良いのですが、削るパワーがもう少し欲しいところでした。そこで一番初歩的に鉄の棒に紙やすりを両面テープでとめて削ると、これが最高でした

そして最後に矯め木です。

それなりに太さのある竹は、わりとうまくまっすぐにすることができるようになってきたのですが、どうも穂先だけは何度やってもまっすぐになりません。先日、仕事で東京に行った際に、和竿製作の店をのぞくとたくさんの矯め木が置いてありました。その中に「何じゃこれ?」というくらい小さく薄い木のものがあったので、店主に聞くと穂先用だとか・・・。
「なるほど、これだな


ということで、なんとか作業をすすめ完成しました・・・


デザインはシンプルにしました・・・


握り手は全部籐巻きにする予定だったのですが、少し足りず、買いに行くのも面倒だったので、ワンポイントのラインを入れました(違う色の方が良かったかも・・・


3号竿(園芸竿)より、少し軟調のような気がします。できれば週末に試し釣りがしたいところです・・・

タグ :4号竿
2012年06月20日
玉の柄と竿掛けの製作
6月20日(水)
以前に玉枠を製作しましたが、柄を作っていないので、いまだにデビューできていませんでした。今回はせっかくなので、玉の柄と竿掛けをセットで作ってみることにしました。
今回の竹材はこちら・・・。

そう、良材とはとても言えない、節がボッコリの2m弱の竹・・・
。おまけに節間も40cmくらいあって、まったく様にならないので、とりあえず火入れをしてまっすぐに、そして半分に切って節の出っ張りを削ってみた。

もうこれは、節巻きにしてごまかすしか方法はないと思い、ヒーヒー言いながら糸を巻き続けた(・・・といっても治具とドリルを利用して巻いているので、実は大した作業ではないんです
)。込みも削り、これで基本は完成。

ここからは塗り。口巻き部は以前ウキで使った研ぎだしを竿でもやってみることにした。ただ、研ぎだしは塗りの回数が多いので、結構大変なんです
。おまけに節巻きにしたので、細いところの塗りも多く、やけに時間がかかりました。しかも後半は4号竿の製作と被ってしまい、いつも作業場としていた風呂場は週末は大変な状況に・・・
。

そんな中、なんとか仕上がりました・・・
。

口巻き部のアップ・・・

まあそれなりに研ぎだしはできたのですが、節巻きと研ぎ出し模様の相性がいまいちな気がします・・・
。
竿掛けとしたら、以前に製作したものの方が、アンティークな雰囲気で好きだったりします。でもこちらはセット物なので、気分次第で使い分けようかと思います
。
以前に玉枠を製作しましたが、柄を作っていないので、いまだにデビューできていませんでした。今回はせっかくなので、玉の柄と竿掛けをセットで作ってみることにしました。
今回の竹材はこちら・・・。

そう、良材とはとても言えない、節がボッコリの2m弱の竹・・・


もうこれは、節巻きにしてごまかすしか方法はないと思い、ヒーヒー言いながら糸を巻き続けた(・・・といっても治具とドリルを利用して巻いているので、実は大した作業ではないんです


ここからは塗り。口巻き部は以前ウキで使った研ぎだしを竿でもやってみることにした。ただ、研ぎだしは塗りの回数が多いので、結構大変なんです



そんな中、なんとか仕上がりました・・・


口巻き部のアップ・・・


まあそれなりに研ぎだしはできたのですが、節巻きと研ぎ出し模様の相性がいまいちな気がします・・・

竿掛けとしたら、以前に製作したものの方が、アンティークな雰囲気で好きだったりします。でもこちらはセット物なので、気分次第で使い分けようかと思います

2012年06月12日
週末の出来事
6月12日(火)
この週末は、息子君の土曜参観があったこともあり、まともな釣りはなし・・・
。
でも、まったくやっていないかというとそうではなく
、息子君の友達を連れ稚鮎釣りに行ってきました。エサ、竿、仕掛け・・・と事前準備が大変でした
。

竿といっても、家にころがってた竹
に新聞紙を巻いて、ガムテープでとめただけのもの。6本準備しました(2本は帰りにあげたので写真は4本)。いまどきこんな竹の枝で釣りしてる子どももいないでしょうが、こんなものでも竿になるんだよということを伝えようと作ってみたんです。みんなとりあえず釣れたので、ホッ・・・
。
そして翌日は久しぶりに息子君と須磨水族園へ・・・
。食べ物コーナーに立ち寄ると、その奥ではな・な・な・なんと・・・

「大うんち展」・・・
。いろいろな動物のうんちを展示してるんですが(臭いを嗅ぐことができる展示もあります
)、よりによって食べる場所のすぐ奥なんです。うちの息子君さえ、「ちょっとすごくねえ!
」と言っておりました。
・・・ということで、釣りに行けず、欲求不満がたまりましたので、工作をがんばってしまいました。そして、我が家の風呂場は大変なことに・・・
。

竿掛けと玉網の柄のセット、そして4号竿と、二つ同時にプロジェクトが進行しているので、塗りと乾燥が大変なんです・・・
。
来週末も釣りに行けるかどうか微妙な情勢なんで、その時は工作を進めます
。
この週末は、息子君の土曜参観があったこともあり、まともな釣りはなし・・・

でも、まったくやっていないかというとそうではなく



竿といっても、家にころがってた竹


そして翌日は久しぶりに息子君と須磨水族園へ・・・



「大うんち展」・・・



・・・ということで、釣りに行けず、欲求不満がたまりましたので、工作をがんばってしまいました。そして、我が家の風呂場は大変なことに・・・


竿掛けと玉網の柄のセット、そして4号竿と、二つ同時にプロジェクトが進行しているので、塗りと乾燥が大変なんです・・・

来週末も釣りに行けるかどうか微妙な情勢なんで、その時は工作を進めます

2012年06月05日
園芸竿からへら竿へ
6月4日(月)
そろそろ園芸竿から卒業し、へら竿製作へ・・・
。

写真は園芸竿(3号)です。ホームセンターの園芸コーナーで簡単に入手可能な女竹、篠竹、孟宗竹で竹竿作りを練習してきました。もちろん、これでも十分に釣れるのですが、やはりへら釣りに使うなら、穂先は真竹、穂持ちは高野竹、穂持ち下や手元は矢竹というへら竿仕様で作ってみたいものです。
今回、素材の竹をお裾分けいただいたので、さっそくそれで製作をしてみたいと思います
。園芸竿との違いを感じるためにも同じ8尺前後の竿を作ることにしました。

土曜日は釣りに行かなかったので、一日中製作をしてました。穂先削り、2本仕舞いにするための中抜き、そして火入れ・・・。サイズ的にギリギリまで竹の内側を削らないと2本仕舞いにできなかったので、タコ糸を全体に巻いて竹を補強してからゆっくり慎重に中抜きをしました
。なんとかうまくいったようです。また日をあけて、火入れを何度かして戻りがなくなってから、次の作業に取り掛かりたいと思います。
ところで、この前から作業中のものがあります。まずはこれを先に終わらせなければ・・・
。

先日製作した玉網用の柄と竿掛けセットです。もうすぐ完成のように見えるかもしれませんが、まだ10回くらい塗らないといけませんので、今月中には・・・と思っています
。
=======================================
以下、今回のへら竿の仕様のメモです。
※ 予定竿長: 700+700+650+640-(90+80+70)=2,450(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
=======================================
そろそろ園芸竿から卒業し、へら竿製作へ・・・


写真は園芸竿(3号)です。ホームセンターの園芸コーナーで簡単に入手可能な女竹、篠竹、孟宗竹で竹竿作りを練習してきました。もちろん、これでも十分に釣れるのですが、やはりへら釣りに使うなら、穂先は真竹、穂持ちは高野竹、穂持ち下や手元は矢竹というへら竿仕様で作ってみたいものです。
今回、素材の竹をお裾分けいただいたので、さっそくそれで製作をしてみたいと思います


土曜日は釣りに行かなかったので、一日中製作をしてました。穂先削り、2本仕舞いにするための中抜き、そして火入れ・・・。サイズ的にギリギリまで竹の内側を削らないと2本仕舞いにできなかったので、タコ糸を全体に巻いて竹を補強してからゆっくり慎重に中抜きをしました

ところで、この前から作業中のものがあります。まずはこれを先に終わらせなければ・・・


先日製作した玉網用の柄と竿掛けセットです。もうすぐ完成のように見えるかもしれませんが、まだ10回くらい塗らないといけませんので、今月中には・・・と思っています

=======================================
以下、今回のへら竿の仕様のメモです。
(長さ) | (込み口径) | (込み長) | (込み元径) | (込み先径) | |
手元(4番) | 700 | 9.0 | n/a | 9.8 | n/a |
穂持ち下(3番) | 700 | 6.2 | 90 | 7.6 | 6.8 |
穂持ち(2番) | 650 | 5.0 | 80 | 5.4 | 4.7 |
穂先(1番) | 640 | n/a | 70 | 4.0 | 3.5 |
※ 予定竿長: 700+700+650+640-(90+80+70)=2,450(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
=======================================