2012年10月28日
7号竿の製作④
10月28日(日)
いよいよ塗りの作業です。本物の漆は興味はあれど、またいつの日かということで、今回はすべて合成うるし(以下単にうるし)で仕上げています。ウレタンは乾燥もはやく、防水性能も高いようで便利なのですが、熱に弱いのが問題です。5号竿までは、ウレタンを下塗りにして、うるしを上に重ね塗っていたのですが、調整の火入れで熱を加えた際に塗装が浮いてしまいました。初心者が作った竿は製作した後も調整の火入れが何度も必要になるでしょうから、熱に少しは強いうるしだけの方がよいのではと思います(といっても軽い火入れしか無理です)。
うるしはサンコー商会のうらしま印を使っています。理由は、うすめ液の臭いがわたしにとっては一番マシだからです
(もちろん、きれいにも塗れますよ・・・)。

まずは玉口部分です。ここはロッドモーターを使って、塗りと乾燥をします。ロッドモーターがあればムラにならず、きれいに仕上がります。玉口部分の塗りの注意点はやはり際です。プロはウサギのヒゲを使用するそうです。ロッドモーターがあれば、筆を一定の場所に固定しておいてもそれなりに際は塗れますが、初心者には万能マスキングテープの方が簡単で失敗が少ないと思います。今回は、薄めのうるしで糸決め塗りを2度、その後4度ほど塗り重ねていますが、毎回マスキングテープを際から糸1~2本分あけた同じ場所に張っています。塗りが終わってしばらくしたらテープを剥がします(わたしの場合、5分程度です)。テープを剥がさないで乾燥すると段差になってしまします。

塗り重ねていく時にブツブツや気泡ができたら、乾燥後に600番~1000番程度のサンドペーパーで軽く水研ぎしてから重ね塗りをします。鏡面のようにまっ平らにしようと思うと根気よく塗りと研きを繰り返すことになります。わたしの場合、竿の機能がそのレベルに達していないので、そこそこ平らなレベルに留めています。サンドペーパーを使用する際には、平らな木材の端材等にサンドペーパーを巻いて、竿を回しながら研ぐときれいにできます。
穂先は、細いのでロッドモーターに取り付けて塗るというわけにはいきませんので、わたしの場合は塗った後に、下の端を持って、グルグル(びゅんびゅん)と2~3分回し続け、塗装表面を滑らかにしてから、先端のリリアン部を洗濯バサミで挟んで乾燥させています。
次に握りの塗りですが、これは4度塗りました。倍くらいに薄めて塗っています。塗る度にすぐにキッチンペーパーで余分な塗料を拭き取るとテカりませんが、しばらく放置してしまうと光の加減もありますが、下の写真のようにテカってしまいます(笑)。前回の6号竿はうまくできましたが、今回は少々油断してしまいました。まあ、乾燥する前に拭き取ってはいるので、角が立つほどではなく、実用上は問題ないと思います。

そして、芽打ちです。芽の部分への塗りですが、これも形を整えるのが難しいです。そろそろっと、びくびくしながら書くと、勢いがない絵になってしまいます。いろいろと毎回違う方法でやっていますが、今回は丸い部分はつまようじの尻部にうるしをつけて、それで塗り、そして尖がった部分だけ筆で書いてみました。まあまあです。

銘入れですが、これも難しいです。いろいろと尖がったもので試しましたが、現在は100円ショップの糸切りばさみでやっています。胴拭き塗りを3度ほどやった後に銘を彫り、黒のアクリル絵の具(水性、乾くと耐水)をちょっと指につけてこすり、その後さっと拭き取れば、文字のところだけに墨が入ります。もちろん、うるしを使ってもOKですが、すぐに乾燥させて胴拭き塗りをしたかったので、アクリル絵の具を使いました。写真はすでに彫った後で、彫っているフリをしているだけです
。胴拭き塗りを何度かしてからの方が、刃先を動かしやすく、やりやすいです。

胴拭き塗りをする前に再度コミ調整(玉口の削り)をやっておきます。穂先は特にコミの途中部分までうるしを塗っているので、径が大きくなっています。うるしを何度も塗ると0.2mmほどは太くなります。また、玉口側もうるしを何度も塗っているので、内部にも若干うるしが流れていたりしますので、これもきれいに削り取らないといけません。予定通りの差し込み完了線の長さ(今回は7cm)まで入るように、玉口内部を棒ヤスリで削り調整します。

そして最後の胴拭き塗りです。いろいろやり方もあるようですが、ひと節ずつ筆で倍程度に薄めたうるしを塗り、塗料に粘度が出る前にすぐにキッチンペーパーで拭き取っています。塗ったうるしをすべて拭き取るくらいのつもりでOKです。中途半端に拭き取ったり、少し時間をあけて拭き取るとムラになります。わたしの場合、握り手の部分以外、口巻き部も含めて、すべてにします。なお、キッチンペーパーといっても写真左側の高級な毛が生えたような紙質のものではなく、右側の安価なタイプのものでないと、ひっついてしまいます(写真ではわかり辛いかもしれませんのでご注意を)。

胴拭き塗りは塗膜が薄く垂れる心配もないので、乾燥にはロッドモーターを使う必要はないと思います。わたしの場合、玉口に適当な紙を丸めて突っ込んで、それを洗濯バサミで挟んでつるしています。

今回胴拭き塗りの色は「透明」を使いましたが、5回塗ったところでもう少し色が欲しかったので、6回目~10回目は「透」を使いました。今までは複数の色を混ぜて使っていましたが、それだと毎回少しずつ違う色になってしまうので、今回は混ぜずに単色で使いました。今の季節は胴拭き塗りなら1日2回はいけます。写真はとりあえず5回重ねた段階です。これでも結構光沢がでていますが、あと5回がんばりました。塗りを重ねるうちに表面があらくなることがありますが、その際は、8000番程度の研磨フィルム(サンドペーパーのようなものですが、目がもっと細かい)で、なめらかにしてから重ね塗りをしています。コンパウンドでもよいかもしれません。

以上、塗りの工程でした。あと残すところは、口栓作りと仕上げの調整と磨きとなります。長くなりましたので、それは次回に。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
いよいよ塗りの作業です。本物の漆は興味はあれど、またいつの日かということで、今回はすべて合成うるし(以下単にうるし)で仕上げています。ウレタンは乾燥もはやく、防水性能も高いようで便利なのですが、熱に弱いのが問題です。5号竿までは、ウレタンを下塗りにして、うるしを上に重ね塗っていたのですが、調整の火入れで熱を加えた際に塗装が浮いてしまいました。初心者が作った竿は製作した後も調整の火入れが何度も必要になるでしょうから、熱に少しは強いうるしだけの方がよいのではと思います(といっても軽い火入れしか無理です)。
うるしはサンコー商会のうらしま印を使っています。理由は、うすめ液の臭いがわたしにとっては一番マシだからです


まずは玉口部分です。ここはロッドモーターを使って、塗りと乾燥をします。ロッドモーターがあればムラにならず、きれいに仕上がります。玉口部分の塗りの注意点はやはり際です。プロはウサギのヒゲを使用するそうです。ロッドモーターがあれば、筆を一定の場所に固定しておいてもそれなりに際は塗れますが、初心者には万能マスキングテープの方が簡単で失敗が少ないと思います。今回は、薄めのうるしで糸決め塗りを2度、その後4度ほど塗り重ねていますが、毎回マスキングテープを際から糸1~2本分あけた同じ場所に張っています。塗りが終わってしばらくしたらテープを剥がします(わたしの場合、5分程度です)。テープを剥がさないで乾燥すると段差になってしまします。

塗り重ねていく時にブツブツや気泡ができたら、乾燥後に600番~1000番程度のサンドペーパーで軽く水研ぎしてから重ね塗りをします。鏡面のようにまっ平らにしようと思うと根気よく塗りと研きを繰り返すことになります。わたしの場合、竿の機能がそのレベルに達していないので、そこそこ平らなレベルに留めています。サンドペーパーを使用する際には、平らな木材の端材等にサンドペーパーを巻いて、竿を回しながら研ぐときれいにできます。
穂先は、細いのでロッドモーターに取り付けて塗るというわけにはいきませんので、わたしの場合は塗った後に、下の端を持って、グルグル(びゅんびゅん)と2~3分回し続け、塗装表面を滑らかにしてから、先端のリリアン部を洗濯バサミで挟んで乾燥させています。
次に握りの塗りですが、これは4度塗りました。倍くらいに薄めて塗っています。塗る度にすぐにキッチンペーパーで余分な塗料を拭き取るとテカりませんが、しばらく放置してしまうと光の加減もありますが、下の写真のようにテカってしまいます(笑)。前回の6号竿はうまくできましたが、今回は少々油断してしまいました。まあ、乾燥する前に拭き取ってはいるので、角が立つほどではなく、実用上は問題ないと思います。

そして、芽打ちです。芽の部分への塗りですが、これも形を整えるのが難しいです。そろそろっと、びくびくしながら書くと、勢いがない絵になってしまいます。いろいろと毎回違う方法でやっていますが、今回は丸い部分はつまようじの尻部にうるしをつけて、それで塗り、そして尖がった部分だけ筆で書いてみました。まあまあです。

銘入れですが、これも難しいです。いろいろと尖がったもので試しましたが、現在は100円ショップの糸切りばさみでやっています。胴拭き塗りを3度ほどやった後に銘を彫り、黒のアクリル絵の具(水性、乾くと耐水)をちょっと指につけてこすり、その後さっと拭き取れば、文字のところだけに墨が入ります。もちろん、うるしを使ってもOKですが、すぐに乾燥させて胴拭き塗りをしたかったので、アクリル絵の具を使いました。写真はすでに彫った後で、彫っているフリをしているだけです


胴拭き塗りをする前に再度コミ調整(玉口の削り)をやっておきます。穂先は特にコミの途中部分までうるしを塗っているので、径が大きくなっています。うるしを何度も塗ると0.2mmほどは太くなります。また、玉口側もうるしを何度も塗っているので、内部にも若干うるしが流れていたりしますので、これもきれいに削り取らないといけません。予定通りの差し込み完了線の長さ(今回は7cm)まで入るように、玉口内部を棒ヤスリで削り調整します。

そして最後の胴拭き塗りです。いろいろやり方もあるようですが、ひと節ずつ筆で倍程度に薄めたうるしを塗り、塗料に粘度が出る前にすぐにキッチンペーパーで拭き取っています。塗ったうるしをすべて拭き取るくらいのつもりでOKです。中途半端に拭き取ったり、少し時間をあけて拭き取るとムラになります。わたしの場合、握り手の部分以外、口巻き部も含めて、すべてにします。なお、キッチンペーパーといっても写真左側の高級な毛が生えたような紙質のものではなく、右側の安価なタイプのものでないと、ひっついてしまいます(写真ではわかり辛いかもしれませんのでご注意を)。

胴拭き塗りは塗膜が薄く垂れる心配もないので、乾燥にはロッドモーターを使う必要はないと思います。わたしの場合、玉口に適当な紙を丸めて突っ込んで、それを洗濯バサミで挟んでつるしています。

今回胴拭き塗りの色は「透明」を使いましたが、5回塗ったところでもう少し色が欲しかったので、6回目~10回目は「透」を使いました。今までは複数の色を混ぜて使っていましたが、それだと毎回少しずつ違う色になってしまうので、今回は混ぜずに単色で使いました。今の季節は胴拭き塗りなら1日2回はいけます。写真はとりあえず5回重ねた段階です。これでも結構光沢がでていますが、あと5回がんばりました。塗りを重ねるうちに表面があらくなることがありますが、その際は、8000番程度の研磨フィルム(サンドペーパーのようなものですが、目がもっと細かい)で、なめらかにしてから重ね塗りをしています。コンパウンドでもよいかもしれません。

以上、塗りの工程でした。あと残すところは、口栓作りと仕上げの調整と磨きとなります。長くなりましたので、それは次回に。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年10月23日
7号竿の製作③
10月22日(月)
前回の製作②では、糸決め塗りを2度しましたので、いよいよ玉口の削りです。ここで失敗すると、なかなか修正は効かないので、竿としては使いものにならなくなり、今までの苦労が水の泡・・・
。慎重にせねばなりません。
まずは前回削った込みの寸法をノギスで計測してメモします。穂持ち(2番)の込みの場合、竿尻が5.2mm、竿尻から約17mmのところで5.4mm、42mmのところで5.6mm、62mmのところで5.8mm、80mmのところで6.0mm、差し込み完了線は竿尻から90mmで6.1+mmとなっています。穴をあける葉ギリが0.2mm単位なので、それにあわせて測っています。

この計測した数字にあわせて、手元(3番)の先端の玉口部に穴をあけます。まず5.2mmの葉ギリで90mmの深さまで、次に5.4mmの葉ギリで73mm(=90mm-17mm)の深さまで、そして5.6mmで48mm、5.8mmで28mm、6.0mmで10mmです。穴をあける時は、深さがわかるように葉ギリにテープを張って印をつけます。玉口削りは以前のこちらの記事も参考になるかと思います。

そして、葉ギリで穴をあけ終わったら、棒ヤスリで内部の段差を削ります。わたしの場合、竹の網針や竹串を芯材として両面テープで、120番や240番程度のサンドペーパーを貼って使っています。いろいろ試しましたが、これが一番やりやすく、穴径にあわせて棒ヤスリの芯材のサイズも簡単に調整できます。使うサンドペーパーは写真のようなロール状のものです。巻いても折れません。芯材に少しテーパーを付けてからサンドペーパーを張るのも場合によってはよいかと思います。どのようなヤスリを使おうと、ポイントは削る穴の径とヤスリの径が近い方がきれいに削れます。ヤスリの径が小さ過ぎると穴が歪になりやすいです。

慎重に削って、何とか玉口削りが完了しました。まだあとで塗りをするので、その厚みを考えて(特に穂先はコミ途中まで黒色のうるしを塗るので)、やや緩めに仕上げる、あるいは玉口を後で削れる余裕を残しておきます。

そして、ここで実際に竿を継いで見て、曲がっていないか確かめます。この時点では、まだ胴に塗りをしていないので、口糸を巻いた部分以外は、普段通りの火入れが可能です。今回は、穂持ちの込み部分が少し曲がりがでていたので、ヘアアイロンで修正してみました。

修正が完了し、3本を継いでみると、かなりいい感じになっています。

穂先ですが、まずリリアンを付けます。今回は穂先は細く削ったので、サイズは「細」です。リリアンを差し込み、先を結んで、ライターで溶かして固めます。リリアンの下部は段差がつかないように糸をほつれさせ、糸(今回は黒)を巻いていくと完了です。

次に竹の節部分の強化のために同じく糸を巻いておきました。竹の節はこの穂先には2ヶ所ありますが、先端の方だけ強化しました。

今度は、穂先の曲がりをチェックします。3本を繋いで、約50gのオモリをつるしました。矢印の部分が少し太く、曲がりが硬いような気がします。

両方とも軽く削りを入れました。特に元側は竹の節の部分なので、少々太くしていたのですが、0.2mmほど削ってみました。

少しましになったように見えるかどうかはあなた次第(笑)・・・
。まあ、実際には大して変わっていなくとも、試して修正してみるという過程が重要な気がしています。
あとは塗りをやって、調整して完成になります。それは次回。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
前回の製作②では、糸決め塗りを2度しましたので、いよいよ玉口の削りです。ここで失敗すると、なかなか修正は効かないので、竿としては使いものにならなくなり、今までの苦労が水の泡・・・

まずは前回削った込みの寸法をノギスで計測してメモします。穂持ち(2番)の込みの場合、竿尻が5.2mm、竿尻から約17mmのところで5.4mm、42mmのところで5.6mm、62mmのところで5.8mm、80mmのところで6.0mm、差し込み完了線は竿尻から90mmで6.1+mmとなっています。穴をあける葉ギリが0.2mm単位なので、それにあわせて測っています。

この計測した数字にあわせて、手元(3番)の先端の玉口部に穴をあけます。まず5.2mmの葉ギリで90mmの深さまで、次に5.4mmの葉ギリで73mm(=90mm-17mm)の深さまで、そして5.6mmで48mm、5.8mmで28mm、6.0mmで10mmです。穴をあける時は、深さがわかるように葉ギリにテープを張って印をつけます。玉口削りは以前のこちらの記事も参考になるかと思います。

そして、葉ギリで穴をあけ終わったら、棒ヤスリで内部の段差を削ります。わたしの場合、竹の網針や竹串を芯材として両面テープで、120番や240番程度のサンドペーパーを貼って使っています。いろいろ試しましたが、これが一番やりやすく、穴径にあわせて棒ヤスリの芯材のサイズも簡単に調整できます。使うサンドペーパーは写真のようなロール状のものです。巻いても折れません。芯材に少しテーパーを付けてからサンドペーパーを張るのも場合によってはよいかと思います。どのようなヤスリを使おうと、ポイントは削る穴の径とヤスリの径が近い方がきれいに削れます。ヤスリの径が小さ過ぎると穴が歪になりやすいです。

慎重に削って、何とか玉口削りが完了しました。まだあとで塗りをするので、その厚みを考えて(特に穂先はコミ途中まで黒色のうるしを塗るので)、やや緩めに仕上げる、あるいは玉口を後で削れる余裕を残しておきます。

そして、ここで実際に竿を継いで見て、曲がっていないか確かめます。この時点では、まだ胴に塗りをしていないので、口糸を巻いた部分以外は、普段通りの火入れが可能です。今回は、穂持ちの込み部分が少し曲がりがでていたので、ヘアアイロンで修正してみました。

修正が完了し、3本を継いでみると、かなりいい感じになっています。

穂先ですが、まずリリアンを付けます。今回は穂先は細く削ったので、サイズは「細」です。リリアンを差し込み、先を結んで、ライターで溶かして固めます。リリアンの下部は段差がつかないように糸をほつれさせ、糸(今回は黒)を巻いていくと完了です。

次に竹の節部分の強化のために同じく糸を巻いておきました。竹の節はこの穂先には2ヶ所ありますが、先端の方だけ強化しました。

今度は、穂先の曲がりをチェックします。3本を繋いで、約50gのオモリをつるしました。矢印の部分が少し太く、曲がりが硬いような気がします。

両方とも軽く削りを入れました。特に元側は竹の節の部分なので、少々太くしていたのですが、0.2mmほど削ってみました。

少しましになったように見えるかどうかはあなた次第(笑)・・・

あとは塗りをやって、調整して完成になります。それは次回。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年10月16日
7号竿の製作②
10月16日(火)
7号竿の製作の続きです。Part①はこちら。
今回はまず握り手作りです。一般的な方法の新聞紙を使います。わたしの場合四枚重ねです。片側17cm程度、反対側15cm程度、5mm~10mmずつ横にずらして、木工用ボンドを最初と最後だけ付けて巻いていきます。

きれいに巻くためには、まず竹を平らに処理することです。巻いた新聞紙は、後でナイフ等で削れば角度は調整できるので、前後ともにバランスよく硬く締まるように新聞紙を引っ張りながら巻いていきます。下の写真が巻きあがったところです。

次に好みの角度をつけていきます。カッターでもよいでしょうが、わたしは切り出しナイフを使っています。最後に軽くサンドペーパーをかけるとなめらかになります。

そして、綿糸を巻いていきます。これで握り手らしくなってきます。

次に尻栓をします。手元には木の栓、穂持ちには、竹串の栓にしました。お好みで何でもいいと思いますが、きつ過ぎると差し込む際に割ってしまうので、少し緩めがいいと思います。ボンドは写真のエポキシを使っています。竹の中に入れている栓部分の長さは1.5cm~2cm程度です。

穂持ちの尻栓は余分な長さをすぐに切ってヤスリできれいにしましたが、元竿の余分な長さは、口糸巻きの際にドリルに咥えさすのに便利なので、口糸を巻き終えてから切ることにします。
口糸巻きですが、わたしは簡単な自具と電動ドリルを使って巻いています。まず自具ですが、糸を引きだすのにブレーキがかかるようにスプールをバネを挟んでネジで止めています。

糸はまず手巻きで10回程度巻いてテープでほつれないように仮止めします。

竿尻側をドリルに咥えさせます。元竿は、このために尻栓の余分な長さを残しておきました。

口糸を巻くすぐ下あたりを下の写真のように竿台にセットします。下のように緩い角度をつけると糸が隙間なく、きれいに巻けます。角度が弱いと糸と糸の間に隙間があき、角度が強過ぎると左側ではなく反対の右側に糸が巻かれてしまいます。

あとは右手で口糸を巻く部分のすぐ下あたりを竿台とともに押さえ(糸を張り)、左手でドリルのスイッチを入れます。巻き進むに従い、角度が強くなると右側に巻き戻ってしまうため、角度を保つように少しずつ竿台ごと右側にずらしていきます。わずか1分ほどで、全部巻けてしまいます。糸スプール部分と竿の距離を遠くにしておくと、角度が少しずつしか変わらないので右側にずらす頻度が少なくてすみます。
これが巻きあがった状態です。

この後、元竿の尻栓を揃えて切り、丸く削ります。そして、せっかく巻いた糸がほつれないように早い内に糸決め塗りをしておきます。

糸決めには、口糸は黒色、握り手は透色の合成うるしを倍ほどに薄めて塗りました。もう一度、塗って乾燥させた後、次回はいよいよ玉口の削り、穂先の仕上げ、そして残りの塗りをして完成させることになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
7号竿の製作の続きです。Part①はこちら。
今回はまず握り手作りです。一般的な方法の新聞紙を使います。わたしの場合四枚重ねです。片側17cm程度、反対側15cm程度、5mm~10mmずつ横にずらして、木工用ボンドを最初と最後だけ付けて巻いていきます。

きれいに巻くためには、まず竹を平らに処理することです。巻いた新聞紙は、後でナイフ等で削れば角度は調整できるので、前後ともにバランスよく硬く締まるように新聞紙を引っ張りながら巻いていきます。下の写真が巻きあがったところです。

次に好みの角度をつけていきます。カッターでもよいでしょうが、わたしは切り出しナイフを使っています。最後に軽くサンドペーパーをかけるとなめらかになります。

そして、綿糸を巻いていきます。これで握り手らしくなってきます。

次に尻栓をします。手元には木の栓、穂持ちには、竹串の栓にしました。お好みで何でもいいと思いますが、きつ過ぎると差し込む際に割ってしまうので、少し緩めがいいと思います。ボンドは写真のエポキシを使っています。竹の中に入れている栓部分の長さは1.5cm~2cm程度です。

穂持ちの尻栓は余分な長さをすぐに切ってヤスリできれいにしましたが、元竿の余分な長さは、口糸巻きの際にドリルに咥えさすのに便利なので、口糸を巻き終えてから切ることにします。
口糸巻きですが、わたしは簡単な自具と電動ドリルを使って巻いています。まず自具ですが、糸を引きだすのにブレーキがかかるようにスプールをバネを挟んでネジで止めています。

糸はまず手巻きで10回程度巻いてテープでほつれないように仮止めします。

竿尻側をドリルに咥えさせます。元竿は、このために尻栓の余分な長さを残しておきました。

口糸を巻くすぐ下あたりを下の写真のように竿台にセットします。下のように緩い角度をつけると糸が隙間なく、きれいに巻けます。角度が弱いと糸と糸の間に隙間があき、角度が強過ぎると左側ではなく反対の右側に糸が巻かれてしまいます。

あとは右手で口糸を巻く部分のすぐ下あたりを竿台とともに押さえ(糸を張り)、左手でドリルのスイッチを入れます。巻き進むに従い、角度が強くなると右側に巻き戻ってしまうため、角度を保つように少しずつ竿台ごと右側にずらしていきます。わずか1分ほどで、全部巻けてしまいます。糸スプール部分と竿の距離を遠くにしておくと、角度が少しずつしか変わらないので右側にずらす頻度が少なくてすみます。
これが巻きあがった状態です。

この後、元竿の尻栓を揃えて切り、丸く削ります。そして、せっかく巻いた糸がほつれないように早い内に糸決め塗りをしておきます。

糸決めには、口糸は黒色、握り手は透色の合成うるしを倍ほどに薄めて塗りました。もう一度、塗って乾燥させた後、次回はいよいよ玉口の削り、穂先の仕上げ、そして残りの塗りをして完成させることになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年10月13日
7号竿の製作①
10月12日(金)
半月ほど前に火入れの記事で作業中としてた7号竿ですが、やっと火入れも完了し、ぼちぼちと作業を進めていますので、その製作過程を書いておきます。当然ながら自己流で、試行錯誤していますので、毎回少しずつやり方は変わっています
。
========================================
火入れ終了後、手元用の竹は中抜きをしました。万力に中抜き用のキリを固定、両手のひらで竹をはさんで回します。いわゆるキリモミです。下の写真ではやっていませんが、割れやすいので、竹にタコ糸でも巻いてからやる方が安全です。またキリは細いもので節を抜いてから、徐々に太いものを使っています。

キリは東急ハンズなどで売っている長さ90cm、直径3mmのピアノ線で作っています。0.5mm単位で5本(両先端に刃があるので10種)、刃幅は4.0mm~8.0mmまであります(節抜き用に直径2mmのピアノ線で刃幅3mmのもあります)。4本継ぎの場合、穂持ちを手元に入れることになりますが、穂持ちの太いところで6mm~7mm程度でしょうから、8.0mmまでの穴があけられれば、あとはヤスリで大丈夫です。このキリは、竹相手ということで、そこそこの堅さがあれば大丈夫だと思いましたので、焼入れや焼きなましは適当にやっていますが問題なく使えています。平キリと作り方は同じなので、ご興味ある方はこちら。

中抜きが完了したら、棒ヤスリで内部を削ります。棒ヤスリはキリ同様のピアノ線の先にサンドペーパーを両面テープで貼って使っています。サンドペーパーはロール形状のものが使いやすいです。通常のシート状のサンドペーパーだと細い棒に巻くと割れてしまいます。
次に穂先ですが、火入れは穂持ちや手元用の竹と同様に10回近くしています。仕上げにヘアアイロンを矯め木のように使ったところ、非常にうまくまっすぐにできました。ヘアアイロンはフライロッドを作っている方が、穂先の火入れに利用されている記事を見てヒントを得ました。

穂先製作に興味ある方はこちら。ただ、ずいぶん前に書いた記事なので、今は少しやり方が変わっていますが、基本は同じです。
そして、手元、穂持ち、穂先の長さを予定寸法に切りそろえて、ブランクの完成です。ウルシの薄め液をキッチンペーパーにつけてしごくと、表面の汚れがきれいに取れます。芽の部分は電動ルーター等できれいに削り、竹の表面も塗装が乗りやすいように600番程度のサンドペーパーで磨きました。節回りは特に念入りに磨きました。

次に口糸を巻く部分をキシャギます。ナイフを使って表面の皮をはぎます。マスキングテープなどで境目に印を入れると失敗しません。

込み削りです。最近はこのヤスリを使っています。左手で竹を回しながら削っています。表面積が大きく平らな部分が広いので、まっすぐにテーパーを削りやすいと思います。力を入れすぎると力の入りやすい先部分だけ削れてしまいます。また、節が込み部分の中にある場合は、そこだけ硬いので、周りのやわらかい部分が削れ易くなるため注意が必要です。

そして400番程度のサンドペーパーで仕上げ削りをするとこんな感じになります。

以上です。
ここまでは火入れで少し焦がした以外は大きなミスもなく順調です。ただ、穂先は約79cmですが、節間が30cm程度の真竹だったので、節が2箇所入っています。根元近くの節は大丈夫だと思いますが、先端に近いところにも節があり、少々不安です。ここは糸を巻いて補強しておこうと思います。また、素材をよく見ると、穂先の中央部に虫が食ったような小さな穴跡があることと、穂持ちの中間部に竹の表皮が傷ついて少し削れている部分があり、強度の面で少々心配しています。糸を巻いて補強する方法もありますが、こちらはそのままやってみようかと思っています。
次の工程は、握り手作りや口糸巻きの作業になります。握り手はあとで製作するのが一般的かもしれませんが、今回はシンプルな綿糸巻きのみにする予定なので、口糸巻きと同じタイミングでやってしまおうと思います(塗り工程を一緒にやってしまえるので)。それが終わると、玉口の削りや塗りになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
半月ほど前に火入れの記事で作業中としてた7号竿ですが、やっと火入れも完了し、ぼちぼちと作業を進めていますので、その製作過程を書いておきます。当然ながら自己流で、試行錯誤していますので、毎回少しずつやり方は変わっています

========================================
火入れ終了後、手元用の竹は中抜きをしました。万力に中抜き用のキリを固定、両手のひらで竹をはさんで回します。いわゆるキリモミです。下の写真ではやっていませんが、割れやすいので、竹にタコ糸でも巻いてからやる方が安全です。またキリは細いもので節を抜いてから、徐々に太いものを使っています。

キリは東急ハンズなどで売っている長さ90cm、直径3mmのピアノ線で作っています。0.5mm単位で5本(両先端に刃があるので10種)、刃幅は4.0mm~8.0mmまであります(節抜き用に直径2mmのピアノ線で刃幅3mmのもあります)。4本継ぎの場合、穂持ちを手元に入れることになりますが、穂持ちの太いところで6mm~7mm程度でしょうから、8.0mmまでの穴があけられれば、あとはヤスリで大丈夫です。このキリは、竹相手ということで、そこそこの堅さがあれば大丈夫だと思いましたので、焼入れや焼きなましは適当にやっていますが問題なく使えています。平キリと作り方は同じなので、ご興味ある方はこちら。

中抜きが完了したら、棒ヤスリで内部を削ります。棒ヤスリはキリ同様のピアノ線の先にサンドペーパーを両面テープで貼って使っています。サンドペーパーはロール形状のものが使いやすいです。通常のシート状のサンドペーパーだと細い棒に巻くと割れてしまいます。
次に穂先ですが、火入れは穂持ちや手元用の竹と同様に10回近くしています。仕上げにヘアアイロンを矯め木のように使ったところ、非常にうまくまっすぐにできました。ヘアアイロンはフライロッドを作っている方が、穂先の火入れに利用されている記事を見てヒントを得ました。

穂先製作に興味ある方はこちら。ただ、ずいぶん前に書いた記事なので、今は少しやり方が変わっていますが、基本は同じです。
そして、手元、穂持ち、穂先の長さを予定寸法に切りそろえて、ブランクの完成です。ウルシの薄め液をキッチンペーパーにつけてしごくと、表面の汚れがきれいに取れます。芽の部分は電動ルーター等できれいに削り、竹の表面も塗装が乗りやすいように600番程度のサンドペーパーで磨きました。節回りは特に念入りに磨きました。

次に口糸を巻く部分をキシャギます。ナイフを使って表面の皮をはぎます。マスキングテープなどで境目に印を入れると失敗しません。

込み削りです。最近はこのヤスリを使っています。左手で竹を回しながら削っています。表面積が大きく平らな部分が広いので、まっすぐにテーパーを削りやすいと思います。力を入れすぎると力の入りやすい先部分だけ削れてしまいます。また、節が込み部分の中にある場合は、そこだけ硬いので、周りのやわらかい部分が削れ易くなるため注意が必要です。

そして400番程度のサンドペーパーで仕上げ削りをするとこんな感じになります。

以上です。
ここまでは火入れで少し焦がした以外は大きなミスもなく順調です。ただ、穂先は約79cmですが、節間が30cm程度の真竹だったので、節が2箇所入っています。根元近くの節は大丈夫だと思いますが、先端に近いところにも節があり、少々不安です。ここは糸を巻いて補強しておこうと思います。また、素材をよく見ると、穂先の中央部に虫が食ったような小さな穴跡があることと、穂持ちの中間部に竹の表皮が傷ついて少し削れている部分があり、強度の面で少々心配しています。糸を巻いて補強する方法もありますが、こちらはそのままやってみようかと思っています。
次の工程は、握り手作りや口糸巻きの作業になります。握り手はあとで製作するのが一般的かもしれませんが、今回はシンプルな綿糸巻きのみにする予定なので、口糸巻きと同じタイミングでやってしまおうと思います(塗り工程を一緒にやってしまえるので)。それが終わると、玉口の削りや塗りになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤