2012年08月24日
6号竿
8月24日(金)
久しぶりのへら竿作りの記事です。6号竿ですが、やっとこさ、ほぼ完成です
。

握り手は、いつもより少しシンプルに糸巻きをメインにした握りにしました。手元竿の竿尻の茶色がワンポイントのつもりなんです
。

硬めの7:3くらい、ストレートなテーパーではなく、先へ行くほどテーパーがきつくなる砲弾型を意識して素材を組んでみました
。以前、テーパーと調子で使用したグラフを今回も作ってみました。人から頂いた紀州の竹竿(軟調)と比較してみましたが、だいたいイメージ通り、砲弾型になっているように思います。

実際に曲げてみると、全体的にはなかなか良い感じに見えます。一番気にしていた穂持ちと穂先の継ぎ部分は非常にナチュラルです。ただ、穂先の先部分が少し太いように思えますので、もう少し削ってもよかったかなという感じがします。また、3番と穂持ちの径差が少し大きいので、ここの段差が少々気になります。

明日はこの竿の試し釣りに行こうと思っていたのですが・・・
実は元竿の玉口をちょっと失敗してしまい、少しでも修正しようと口巻き部分を火で炙って矯めなおしていたのですが、まだ塗装が十分に乾燥していないので、塗装が浮いてしまいました。力のかかる玉口部分なので、このままにするとまずボキッと逝ってしまうでしょうから、仕方なくこんな無残な姿になってしまいました
。

糸を巻きなおし、この部分の塗装をやり直します。来週にはなんとか試し釣りができるのではと思っています・・・
。
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以下、6号竿の仕様メモです。
※ 竿長: 830+830+750+730-(90+80+70)=2,900(約9.5尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
(差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
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久しぶりのへら竿作りの記事です。6号竿ですが、やっとこさ、ほぼ完成です


握り手は、いつもより少しシンプルに糸巻きをメインにした握りにしました。手元竿の竿尻の茶色がワンポイントのつもりなんです


硬めの7:3くらい、ストレートなテーパーではなく、先へ行くほどテーパーがきつくなる砲弾型を意識して素材を組んでみました


実際に曲げてみると、全体的にはなかなか良い感じに見えます。一番気にしていた穂持ちと穂先の継ぎ部分は非常にナチュラルです。ただ、穂先の先部分が少し太いように思えますので、もう少し削ってもよかったかなという感じがします。また、3番と穂持ちの径差が少し大きいので、ここの段差が少々気になります。

明日はこの竿の試し釣りに行こうと思っていたのですが・・・

実は元竿の玉口をちょっと失敗してしまい、少しでも修正しようと口巻き部分を火で炙って矯めなおしていたのですが、まだ塗装が十分に乾燥していないので、塗装が浮いてしまいました。力のかかる玉口部分なので、このままにするとまずボキッと逝ってしまうでしょうから、仕方なくこんな無残な姿になってしまいました


糸を巻きなおし、この部分の塗装をやり直します。来週にはなんとか試し釣りができるのではと思っています・・・

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以下、6号竿の仕様メモです。
(長さ) | (玉口径) | (込み長) | (込み元径) | |
手元(4番) | 830 | 9.9 | n/a | 11.5 |
穂持ち下(3番) | 830 | 7.7 | 90 | 8.7 |
穂持ち(2番) | 750 | 5.1 | 80 | 6.4 |
穂先(1番) | 730 | 1.2 | 70 | 4.3 |
※ 竿長: 830+830+750+730-(90+80+70)=2,900(約9.5尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
(差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
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タグ :6号竿
2012年08月06日
4号竿の検証 PartⅡ
8月6日(月)
残念ながら4号竿は折れてしまいましたが、せっかくなので、折れた元竿を検証してみることにしました
。
まず、折れたところですが・・・

節の薄くなっていたところにはパテ埋めしていましたが、やはりそこから折れていました。パテ部を除くと、コンマ何ミリという程度の薄さになっていました。今後口径差が十分にない時は、無理して2本仕舞いにするよりも、安全に3本仕舞いにした方がよさそうです
。
次に込み口部です。以前から、込み口はうまく削れているのだろうかと不安でしたので、ちょうどよい機会です。半分に割って出来具合を見てみることにしました・・・
。

思ったより、なめらかに、そしてきれいに仕上がっていました
。一安心です。
込みをあわせてみました・・・
。

なかなかぴったりいってました
。
4号竿が折れたので、次の6号竿の製作はトラウトロッドではなく、へら竿からスタートすることにしました。ただ、予定していた穂持ちが、節裏が膨れている竹で、どうにも気にいらないので、別の穂持ち用の高野竹に交換することにしました。これは形は良いのですが、新しいので乾燥期間が十分ではなく、火入れに苦労しそうです。穂先の火入れはあと2度ほどで終了。他の元竿と元上はすでに火入れ済みです。次はどんな竿になりますか・・・
残念ながら4号竿は折れてしまいましたが、せっかくなので、折れた元竿を検証してみることにしました

まず、折れたところですが・・・


節の薄くなっていたところにはパテ埋めしていましたが、やはりそこから折れていました。パテ部を除くと、コンマ何ミリという程度の薄さになっていました。今後口径差が十分にない時は、無理して2本仕舞いにするよりも、安全に3本仕舞いにした方がよさそうです

次に込み口部です。以前から、込み口はうまく削れているのだろうかと不安でしたので、ちょうどよい機会です。半分に割って出来具合を見てみることにしました・・・


思ったより、なめらかに、そしてきれいに仕上がっていました

込みをあわせてみました・・・


なかなかぴったりいってました

4号竿が折れたので、次の6号竿の製作はトラウトロッドではなく、へら竿からスタートすることにしました。ただ、予定していた穂持ちが、節裏が膨れている竹で、どうにも気にいらないので、別の穂持ち用の高野竹に交換することにしました。これは形は良いのですが、新しいので乾燥期間が十分ではなく、火入れに苦労しそうです。穂先の火入れはあと2度ほどで終了。他の元竿と元上はすでに火入れ済みです。次はどんな竿になりますか・・・

2012年08月01日
竿製作予定
7月31日(火)
最近、竿作りの記事が途絶えています・・・が、実は裏ではこそこそと進めております
。

いままでの竹竿作りの最大の難点は火入れ
。火入れが不足しているので、釣りに行く度に元の竹のクセがでます。そして、家に帰って軽く火入れをして矯めなおしをしなければいけません。すでにウレタンや合成うるしで塗装済みなので、火入れもきつくできないため、弱火で行っています。それゆえ、なかなか安定しません
。
そこで、素材の竹が放置しても曲がらなくなるまで、何度も火入れをしてから次の竿の製作にとりかかろうと思っています。現在、火入れ作業中の竹で製作を予定しているのはこちら
。

へら竿は、4本継ぎの10尺を予定しています。ビール
を飲んでから火入れした時に少し焦がしてしましましたが、何とかなりそうです。手元と穂持ち下の矢竹はすでに7~8度やりましたので、ほぼ火入れ完了。穂持ちの高野竹と穂先の真竹はまだ少し癖がでるので、あと数度火入れが必要だと思います。来週か、来々週あたりには製作を開始できそうです
。
トラウトロッドは、手元は矢竹でこちらも火入れ完了。穂先は高野竹と孟宗竹の継ぎです。こちらももう少し火入れが必要です。孟宗竹の穂先は以前にへら竿用に削ったものですが、完成直後に磨いていて折ったものを今回再利用しようと思っています。これ以外に、穂先候補として、別に1本ものの細い矢竹もあるので、こちらも検討中。
握り手は、コルクの集成材や木に、籐巻きか糸巻きをする予定です。リールシートは和竿用の500円ほどで売っているものを買う予定だったのですが、写真にあるやつを見つけ、「かっちょええ~
」と思わず購入
。2000円以上したので、適当なルアーロッドを作るには大きすぎる投資となってしましました。ガイドは折れた安物ロッドから移植する予定です。
完成予定は・・・、未定です・・・
。
最近、竿作りの記事が途絶えています・・・が、実は裏ではこそこそと進めております


いままでの竹竿作りの最大の難点は火入れ


そこで、素材の竹が放置しても曲がらなくなるまで、何度も火入れをしてから次の竿の製作にとりかかろうと思っています。現在、火入れ作業中の竹で製作を予定しているのはこちら


へら竿は、4本継ぎの10尺を予定しています。ビール


トラウトロッドは、手元は矢竹でこちらも火入れ完了。穂先は高野竹と孟宗竹の継ぎです。こちらももう少し火入れが必要です。孟宗竹の穂先は以前にへら竿用に削ったものですが、完成直後に磨いていて折ったものを今回再利用しようと思っています。これ以外に、穂先候補として、別に1本ものの細い矢竹もあるので、こちらも検討中。
握り手は、コルクの集成材や木に、籐巻きか糸巻きをする予定です。リールシートは和竿用の500円ほどで売っているものを買う予定だったのですが、写真にあるやつを見つけ、「かっちょええ~


完成予定は・・・、未定です・・・

2012年07月10日
テーパーと調子
7月10日(火)
昨日完成した5号竿
。4号竿とは違い、3本継ぎにしました。一般的には8尺は3本継ぎだとは思いますが、最初に3号竿を作った際に4本継ぎにしました。これは、使っていた竹がホームセンターで売っている園芸の支柱用の女竹だったこともあり、強度に期待ができないので、短く継ぐとしっかりするのではないかという理由で4本にしたのです。
4号竿も強い竿を目指したので、同じく4本継ぎにしましたが、4本継ぎにすると1本1本が短くなってしまうため、それぞれの竹にはテーパーがほとんどつかず、継ぐことによってその口径差でテーパーをつけているような状態になります。3本継ぎにするとそれぞれの竹が長くなり、素材本来のテーパーを活かすことになるので、それによって調子に違いがでるのでは・・・ということで、今回の5号竿は3本継ぎにしたわけです。写真は上が5号竿、下が4号竿です。

バンブーロッドのサイトを見ていると、テーパーをグラフにしているのをいくつか見つけたので、試しにやってみました
。

赤い線だと2ヶ所、青い線だと3ヶ所、グラフ中に縦に1mm分ほどの直線部がありますが、ここが継ぎ部分になります。この1mmが、先の竿と手前の竿の口径差を示しています。青い線は4号竿で4本継ぎなので、継ぎ部分は3ヶ所、赤い線は5号竿で3本継ぎなので2ヶ所です。
穂先の細さ(約1.2mm)も手元の太さ(9.9と9.8mm)もほぼ同じなので、全体としてのテーパーは変わりません。近似曲線は4号竿と5号竿はほとんど同じになります(線だらけになるので表示してません)。なので、同じような調子かもしれませんが、個別に見ると異なります。穂先は5号竿の方が、テーパーがやや緩くしかも長いので、少ししなやかになるのではと想像しています。一方、手元は5号竿のテーパーがかなり強くなります。徐々に手元に乗ってくるような感じになるのかなと・・・。
・・・と数字で遊んでみましたが、実際には矢竹(3番、4番)、高野竹(穂持ち)、真竹(穂先)と竹の種類も違うため、粘りや強度なども異なり、その影響もあるでしょうから、数字をどのように解釈していいかわかりません。ならば、実際に曲げてみるのが一番だということで、糸をつけてペットボトルに水を入れて、曲げてみました
。
まずは4号竿
。

穂持ちと3番の継ぎ目近くが一番よく曲がってます。これ以上強くすると3番が曲がって行きますので、完全に胴調子という感じでしょうか・・・。
そして5号竿
。こちらの方がやや硬式のようなので、4号竿より少し強く負荷をかけました。

4号竿と比べると明らかに先よりの調子です。穂先と穂持ちの継ぎ部分(〇印)で大きく曲がっており、この部分にかなり負担がかかっていそうです。上のグラフではしなやかと表現しましたが、穂先が負けていると言った方が正しいのでしょうか・・・。手元と穂持ちの継ぎ目(矢印部分)は非常にナチュラルです。手元の竹のテーパーがあるのがうまく活かされているのでしょうか・・・。
・・・と実際に曲げて、いろいろと想像してみましたが、やはり実際に釣って確かめたいところです。なので、今度5号竿を試してきます
。
こういうことを繰り返していると、だんだんとテーパーとか調子のコントロールの仕方ががわかってくるのでしょうか・・・
。
昨日完成した5号竿

4号竿も強い竿を目指したので、同じく4本継ぎにしましたが、4本継ぎにすると1本1本が短くなってしまうため、それぞれの竹にはテーパーがほとんどつかず、継ぐことによってその口径差でテーパーをつけているような状態になります。3本継ぎにするとそれぞれの竹が長くなり、素材本来のテーパーを活かすことになるので、それによって調子に違いがでるのでは・・・ということで、今回の5号竿は3本継ぎにしたわけです。写真は上が5号竿、下が4号竿です。

バンブーロッドのサイトを見ていると、テーパーをグラフにしているのをいくつか見つけたので、試しにやってみました


赤い線だと2ヶ所、青い線だと3ヶ所、グラフ中に縦に1mm分ほどの直線部がありますが、ここが継ぎ部分になります。この1mmが、先の竿と手前の竿の口径差を示しています。青い線は4号竿で4本継ぎなので、継ぎ部分は3ヶ所、赤い線は5号竿で3本継ぎなので2ヶ所です。
穂先の細さ(約1.2mm)も手元の太さ(9.9と9.8mm)もほぼ同じなので、全体としてのテーパーは変わりません。近似曲線は4号竿と5号竿はほとんど同じになります(線だらけになるので表示してません)。なので、同じような調子かもしれませんが、個別に見ると異なります。穂先は5号竿の方が、テーパーがやや緩くしかも長いので、少ししなやかになるのではと想像しています。一方、手元は5号竿のテーパーがかなり強くなります。徐々に手元に乗ってくるような感じになるのかなと・・・。
・・・と数字で遊んでみましたが、実際には矢竹(3番、4番)、高野竹(穂持ち)、真竹(穂先)と竹の種類も違うため、粘りや強度なども異なり、その影響もあるでしょうから、数字をどのように解釈していいかわかりません。ならば、実際に曲げてみるのが一番だということで、糸をつけてペットボトルに水を入れて、曲げてみました

まずは4号竿


穂持ちと3番の継ぎ目近くが一番よく曲がってます。これ以上強くすると3番が曲がって行きますので、完全に胴調子という感じでしょうか・・・。
そして5号竿


4号竿と比べると明らかに先よりの調子です。穂先と穂持ちの継ぎ部分(〇印)で大きく曲がっており、この部分にかなり負担がかかっていそうです。上のグラフではしなやかと表現しましたが、穂先が負けていると言った方が正しいのでしょうか・・・。手元と穂持ちの継ぎ目(矢印部分)は非常にナチュラルです。手元の竹のテーパーがあるのがうまく活かされているのでしょうか・・・。
・・・と実際に曲げて、いろいろと想像してみましたが、やはり実際に釣って確かめたいところです。なので、今度5号竿を試してきます

こういうことを繰り返していると、だんだんとテーパーとか調子のコントロールの仕方ががわかってくるのでしょうか・・・

2012年07月09日
5号竿完成!
7月9日(月)
やっとこさ5号竿が完成しました
。・・・といっても期間は半月ほど、3度の週末を要しました。塗りの乾燥を待つのは、とっても長時間に感じるんです。まあ、無事に折れることもなく、ここまで育ってくれたので、よかったです
。

穂持ちは、口巻きだけ黒であとは竹肌をそのまま出したかったのですが、3番目の節の芽にクラックらしきものを見つけたので、念のため節を糸で巻いて補強、上の節も同様に糸を巻いて、黒塗りにしました。穂先は基本は黒ですが、継いだ時に少しだけ竹肌の部分が出るように塗っています。こうするとどこから穂先かがはっきりと見え、竿がどこで曲がっているかよくわかるんです。
握り手ですが・・・
。

よく見ると、羽根が入っているんです
。部屋のハタキから、パラッと落ちた羽根を見て、「これだ!」と思い、入れてみましたが、下地の色が濃いので、ほとんど羽根が見えません
。無駄な努力だったかも・・・
。
最初はもっと明るい緑を入れていたんです。

こっちの方がシンプルでよかったという声が聞こえます。だんだん濃くしてしまって・・・
。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」っていうやつでしょうか・・・
。
さて、竿作りですが、5本目になりました。最初の2本は竿とは呼べるようなものではありませんでしたが、3本目は何となく竿らしくなり、4本目からは見た目だけはへら竿っぽくなってきました。しか~し、難しいです・・・
、特に火入れと矯め
。
焦がす直前まで(・・・と本人は思っている)火に入れて、竹をくにゃくにゃにして、矯めていきます(真っ直ぐにしていく)。もちろん、完璧ではありませんが、ほぼ真っ直ぐだなと思って、その後作業をすすめ、塗りをして、ふと竹をみると、元のとおりまではいきませんが、かなり戻しています
。そして再度火入れをして修正、仕上げの時にも竿を繋いでまたまた火入れをして真っ直ぐにします。
そして、釣りに行き、帰って見てみると、また戻しています・・・
。4号竿も徐々にマシにはなっていますが、釣りをして帰る度に火入れと調整をしないといけません
。
最初の火入れは強くできるのですが、その後は塗装がすでにのっているので、強くできません。特にウレタンが塗ってあると、塗装が浮きます。浮いてしまうと胴塗りもやり直しになります。うるし(合成)の方が、まだ熱には強いように思います。フライの丸竹ロッドの製作などをインターネットで見ていると、もう少し弱火で長時間炙っています。こんどそういう方法も試してみます・・・。
さて、明日は4号竿と5号竿の比較をしてみようと思います。課題は「テーパーと調子」です。ではでは・・・
。
やっとこさ5号竿が完成しました



穂持ちは、口巻きだけ黒であとは竹肌をそのまま出したかったのですが、3番目の節の芽にクラックらしきものを見つけたので、念のため節を糸で巻いて補強、上の節も同様に糸を巻いて、黒塗りにしました。穂先は基本は黒ですが、継いだ時に少しだけ竹肌の部分が出るように塗っています。こうするとどこから穂先かがはっきりと見え、竿がどこで曲がっているかよくわかるんです。
握り手ですが・・・


よく見ると、羽根が入っているんです



最初はもっと明るい緑を入れていたんです。

こっちの方がシンプルでよかったという声が聞こえます。だんだん濃くしてしまって・・・


さて、竿作りですが、5本目になりました。最初の2本は竿とは呼べるようなものではありませんでしたが、3本目は何となく竿らしくなり、4本目からは見た目だけはへら竿っぽくなってきました。しか~し、難しいです・・・


焦がす直前まで(・・・と本人は思っている)火に入れて、竹をくにゃくにゃにして、矯めていきます(真っ直ぐにしていく)。もちろん、完璧ではありませんが、ほぼ真っ直ぐだなと思って、その後作業をすすめ、塗りをして、ふと竹をみると、元のとおりまではいきませんが、かなり戻しています

そして、釣りに行き、帰って見てみると、また戻しています・・・


最初の火入れは強くできるのですが、その後は塗装がすでにのっているので、強くできません。特にウレタンが塗ってあると、塗装が浮きます。浮いてしまうと胴塗りもやり直しになります。うるし(合成)の方が、まだ熱には強いように思います。フライの丸竹ロッドの製作などをインターネットで見ていると、もう少し弱火で長時間炙っています。こんどそういう方法も試してみます・・・。
さて、明日は4号竿と5号竿の比較をしてみようと思います。課題は「テーパーと調子」です。ではでは・・・

タグ :5号竿
2012年07月03日
4号竿の改造(節巻き)
7月2日(月)
悩んでいました4号竿・・・やっぱり節を補強するために節巻きに改造することにしました
。
まず、節周りがかなり薄くなっているので、削るよりも前に凹んだところをエポキシパテで埋めて固めてから、平ヤスリで慎重に削りました。何とかうまくいきました・・・
。そして、糸を巻くところをテープで区切り、その範囲の竹の表面をさっと小刀で削って行きます。糸がすべらないようにするためです。

そして、糸を巻いていきます。

節巻きは、このように続けて巻いていってよいようです。軽くとめているマスキングテープは、巻いている最中に糸が緩まないようにするためです。糸決め(糸を固めること)のウレタンを塗ったあと、不要な糸は切って行きます。
そして乾燥したら、うるし塗りです。際はマスキングテープを貼って、うるしを塗ってからすぐにはがすと、きれいに仕上がります。ただ、節巻きは細い隙間があるので、マスキングテープを細く切って貼っていくなど、手間がかかります。
マスキングテープは粘着力が弱いため通常は塗装が剥がれたりすることにはならないのですが、今回は数カ所剥がれてしまいました
。

下地処理が不足していて、塗装が十分にのっていなかったのかもしれません。通常は塗装する前に竹を400番程度のサンドペーパーで荒らしてから塗っていますが、軽く擦っているだけなので、不十分だったのかもしれません。このせいで、胴塗りの補修もやらなくてはいけなくなりました
。
そして最後はコンパウンドで磨いて、節巻きへの改造が完了です
。

何とか今週末の釣りには間に合いました・・・
。改造前のBeforeはこちらです。

問題は、これでほんとに節周りの補強になったのでしょうか・・・
。実釣が楽しみです
。
ところで、5号竿ですが、削りなどは完了。現在色塗りの最中です。竿自体がまだまだ未熟なのに塗装工程(塗装の回数と乾燥時間)に日数がかかり過ぎるので、今後は何とか早くする方法を検討しないといけません。まずは、うるしの代わりにウレタンを多用するのと、握り手をシンプルな糸か籐巻きにすることかと・・・
。
悩んでいました4号竿・・・やっぱり節を補強するために節巻きに改造することにしました

まず、節周りがかなり薄くなっているので、削るよりも前に凹んだところをエポキシパテで埋めて固めてから、平ヤスリで慎重に削りました。何とかうまくいきました・・・


そして、糸を巻いていきます。

節巻きは、このように続けて巻いていってよいようです。軽くとめているマスキングテープは、巻いている最中に糸が緩まないようにするためです。糸決め(糸を固めること)のウレタンを塗ったあと、不要な糸は切って行きます。
そして乾燥したら、うるし塗りです。際はマスキングテープを貼って、うるしを塗ってからすぐにはがすと、きれいに仕上がります。ただ、節巻きは細い隙間があるので、マスキングテープを細く切って貼っていくなど、手間がかかります。
マスキングテープは粘着力が弱いため通常は塗装が剥がれたりすることにはならないのですが、今回は数カ所剥がれてしまいました


下地処理が不足していて、塗装が十分にのっていなかったのかもしれません。通常は塗装する前に竹を400番程度のサンドペーパーで荒らしてから塗っていますが、軽く擦っているだけなので、不十分だったのかもしれません。このせいで、胴塗りの補修もやらなくてはいけなくなりました

そして最後はコンパウンドで磨いて、節巻きへの改造が完了です


何とか今週末の釣りには間に合いました・・・


問題は、これでほんとに節周りの補強になったのでしょうか・・・


ところで、5号竿ですが、削りなどは完了。現在色塗りの最中です。竿自体がまだまだ未熟なのに塗装工程(塗装の回数と乾燥時間)に日数がかかり過ぎるので、今後は何とか早くする方法を検討しないといけません。まずは、うるしの代わりにウレタンを多用するのと、握り手をシンプルな糸か籐巻きにすることかと・・・

2012年06月26日
4号竿の検証と5号竿
6月26日(火)
先日実釣デビューした4号竿をじっくりと点検しておりましたが、やはり4番元竿と3番穂持ち下(元竿上)の節周りが心配です
。口径差があまりなかったので、穂先や穂持ちをしまうための中抜きの際に竹をかなり薄くなるまで削っています。特に節の芽の部分は凹んでいるため、光を通すくらい薄くなっています。ここが弱いために矯めた節が戻しているのではないかと疑っています。
これを解決する簡単な方法としては、節巻きに改造して強化することです。ただ、この薄いところを節巻きするために表皮を削ると竹が破壊してしまいそうで、躊躇しています・・・
。でももう一度実釣すると「パキッ
」っと逝ってしまう可能性も排除できません。悩んでおります・・・
。
悩んでいる内に5号竿の仕込みをしてしまいました・・・
。

今度も8尺ですが、3本継ぎにしました。小継ぎとの差を見るためです。竹は穂先は真竹、穂持ちは高野(スズ竹)、手元は矢竹です。すでに穂先削りや込み削り、中抜きも完了。中抜きは4号竿とは違い、穂先と3番手元の口径差が十分にあったので、楽勝でした。今回は穂持ちも節抜きしておきました。あとは口巻きをして込み口を削り、握りを作って色を塗るという行程です。
ところで、今回穂先削りに新兵器を導入しました
。

コーナンで見つけたホビー用ミニカンナと新しく作った穂先削り具です
。ミニカンナは押しでも引きでも削れます。普通のカンナで大まかに削った後の細工にぴったりです。しかも400円もしなかった。穂先削り具は、使わなくなったカンナの刃を削って作りました。やはり本物の刃物だけあって、「シューッ」っとよく削れます
。使い方は以前に紹介したとおりです。
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以下、5号竿の仕様メモです。
※ 予定竿長: 870+870+820-(85+70)=2,405(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分(差込み完了部)の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
※ 込み口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
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先日実釣デビューした4号竿をじっくりと点検しておりましたが、やはり4番元竿と3番穂持ち下(元竿上)の節周りが心配です

これを解決する簡単な方法としては、節巻きに改造して強化することです。ただ、この薄いところを節巻きするために表皮を削ると竹が破壊してしまいそうで、躊躇しています・・・



悩んでいる内に5号竿の仕込みをしてしまいました・・・


今度も8尺ですが、3本継ぎにしました。小継ぎとの差を見るためです。竹は穂先は真竹、穂持ちは高野(スズ竹)、手元は矢竹です。すでに穂先削りや込み削り、中抜きも完了。中抜きは4号竿とは違い、穂先と3番手元の口径差が十分にあったので、楽勝でした。今回は穂持ちも節抜きしておきました。あとは口巻きをして込み口を削り、握りを作って色を塗るという行程です。
ところで、今回穂先削りに新兵器を導入しました


コーナンで見つけたホビー用ミニカンナと新しく作った穂先削り具です


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以下、5号竿の仕様メモです。
(長さ) | (込み口径) | (込み長) | (込み元径) | (込み先径) | |
手元(3番) | 870 | 7.6 | n/a | 9.9 | n/a |
穂持ち(2番) | 870 | 5.3 | 85 | 6.6 | 5.9 |
穂先(1番) | 820 | 1.2 | 70 | 4.2 | 3.7 |
※ 予定竿長: 870+870+820-(85+70)=2,405(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分(差込み完了部)の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
※ 込み口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
=======================================
2012年06月21日
4号竿(へら竿)の製作
6月21日(木)
さて、今回は以前記事にしたように園芸竿からへら竿へということで、園芸用の竹ではなく、素材はこちらの矢竹、高野竹と真竹です。

慎重に作業を進めるために今回は工具類も一部見直しました。

まず真竹の割ったものから穂先のおおよその形に削って行くのにカンナを使っていますが、いまいち切れないので、買い替えると「シュパーッ・・・
」とおもしろいくらいに切れました。こんな工具が1500円か2000円か忘れましたが、その程度の値段で売っているのですから驚きです。あっという間に作業終了してしまいました。
込み(♂)削りですが、今まで真ん中の一般的な鉄鋼用の平ヤスリを使っていましたが、右端の赤いヤスリを使ってみた所、削る力も強く平面が大きいためにとても使いやすかったです。
次に込み口(♀)削りです。

込み口(♀)を削るのは、右の自作の平キリ(0.2mm毎)で穴をあけた後は、赤い持ち手の棒ヤスリ(チェーンソー用で結構安いです)で磨いていましたが、仕上げにには良いのですが、削るパワーがもう少し欲しいところでした。そこで一番初歩的に鉄の棒に紙やすりを両面テープでとめて削ると、これが最高でした
。最初からこれにすればよかったという感じでした。
そして最後に矯め木です。

それなりに太さのある竹は、わりとうまくまっすぐにすることができるようになってきたのですが、どうも穂先だけは何度やってもまっすぐになりません。先日、仕事で東京に行った際に、和竿製作の店をのぞくとたくさんの矯め木が置いてありました。その中に「何じゃこれ?」というくらい小さく薄い木のものがあったので、店主に聞くと穂先用だとか・・・。
「なるほど、これだな
」ということで、家に帰ってすぐに小さいのを作りました(手前)。ただ、すでに何度も火入れをした後なので、曲げなおしてもすぐに元に戻ってしまいます。次回以降に期待です
。
ということで、なんとか作業をすすめ完成しました・・・
。8.1尺、4本継ぎの2本仕舞いです。

デザインはシンプルにしました・・・
。

握り手は全部籐巻きにする予定だったのですが、少し足りず、買いに行くのも面倒だったので、ワンポイントのラインを入れました(違う色の方が良かったかも・・・
)。

3号竿(園芸竿)より、少し軟調のような気がします。できれば週末に試し釣りがしたいところです・・・
。
さて、今回は以前記事にしたように園芸竿からへら竿へということで、園芸用の竹ではなく、素材はこちらの矢竹、高野竹と真竹です。

慎重に作業を進めるために今回は工具類も一部見直しました。

まず真竹の割ったものから穂先のおおよその形に削って行くのにカンナを使っていますが、いまいち切れないので、買い替えると「シュパーッ・・・

込み(♂)削りですが、今まで真ん中の一般的な鉄鋼用の平ヤスリを使っていましたが、右端の赤いヤスリを使ってみた所、削る力も強く平面が大きいためにとても使いやすかったです。
次に込み口(♀)削りです。

込み口(♀)を削るのは、右の自作の平キリ(0.2mm毎)で穴をあけた後は、赤い持ち手の棒ヤスリ(チェーンソー用で結構安いです)で磨いていましたが、仕上げにには良いのですが、削るパワーがもう少し欲しいところでした。そこで一番初歩的に鉄の棒に紙やすりを両面テープでとめて削ると、これが最高でした

そして最後に矯め木です。

それなりに太さのある竹は、わりとうまくまっすぐにすることができるようになってきたのですが、どうも穂先だけは何度やってもまっすぐになりません。先日、仕事で東京に行った際に、和竿製作の店をのぞくとたくさんの矯め木が置いてありました。その中に「何じゃこれ?」というくらい小さく薄い木のものがあったので、店主に聞くと穂先用だとか・・・。
「なるほど、これだな


ということで、なんとか作業をすすめ完成しました・・・


デザインはシンプルにしました・・・


握り手は全部籐巻きにする予定だったのですが、少し足りず、買いに行くのも面倒だったので、ワンポイントのラインを入れました(違う色の方が良かったかも・・・


3号竿(園芸竿)より、少し軟調のような気がします。できれば週末に試し釣りがしたいところです・・・

タグ :4号竿
2012年06月12日
週末の出来事
6月12日(火)
この週末は、息子君の土曜参観があったこともあり、まともな釣りはなし・・・
。
でも、まったくやっていないかというとそうではなく
、息子君の友達を連れ稚鮎釣りに行ってきました。エサ、竿、仕掛け・・・と事前準備が大変でした
。

竿といっても、家にころがってた竹
に新聞紙を巻いて、ガムテープでとめただけのもの。6本準備しました(2本は帰りにあげたので写真は4本)。いまどきこんな竹の枝で釣りしてる子どももいないでしょうが、こんなものでも竿になるんだよということを伝えようと作ってみたんです。みんなとりあえず釣れたので、ホッ・・・
。
そして翌日は久しぶりに息子君と須磨水族園へ・・・
。食べ物コーナーに立ち寄ると、その奥ではな・な・な・なんと・・・

「大うんち展」・・・
。いろいろな動物のうんちを展示してるんですが(臭いを嗅ぐことができる展示もあります
)、よりによって食べる場所のすぐ奥なんです。うちの息子君さえ、「ちょっとすごくねえ!
」と言っておりました。
・・・ということで、釣りに行けず、欲求不満がたまりましたので、工作をがんばってしまいました。そして、我が家の風呂場は大変なことに・・・
。

竿掛けと玉網の柄のセット、そして4号竿と、二つ同時にプロジェクトが進行しているので、塗りと乾燥が大変なんです・・・
。
来週末も釣りに行けるかどうか微妙な情勢なんで、その時は工作を進めます
。
この週末は、息子君の土曜参観があったこともあり、まともな釣りはなし・・・

でも、まったくやっていないかというとそうではなく



竿といっても、家にころがってた竹


そして翌日は久しぶりに息子君と須磨水族園へ・・・



「大うんち展」・・・



・・・ということで、釣りに行けず、欲求不満がたまりましたので、工作をがんばってしまいました。そして、我が家の風呂場は大変なことに・・・


竿掛けと玉網の柄のセット、そして4号竿と、二つ同時にプロジェクトが進行しているので、塗りと乾燥が大変なんです・・・

来週末も釣りに行けるかどうか微妙な情勢なんで、その時は工作を進めます

2012年06月05日
園芸竿からへら竿へ
6月4日(月)
そろそろ園芸竿から卒業し、へら竿製作へ・・・
。

写真は園芸竿(3号)です。ホームセンターの園芸コーナーで簡単に入手可能な女竹、篠竹、孟宗竹で竹竿作りを練習してきました。もちろん、これでも十分に釣れるのですが、やはりへら釣りに使うなら、穂先は真竹、穂持ちは高野竹、穂持ち下や手元は矢竹というへら竿仕様で作ってみたいものです。
今回、素材の竹をお裾分けいただいたので、さっそくそれで製作をしてみたいと思います
。園芸竿との違いを感じるためにも同じ8尺前後の竿を作ることにしました。

土曜日は釣りに行かなかったので、一日中製作をしてました。穂先削り、2本仕舞いにするための中抜き、そして火入れ・・・。サイズ的にギリギリまで竹の内側を削らないと2本仕舞いにできなかったので、タコ糸を全体に巻いて竹を補強してからゆっくり慎重に中抜きをしました
。なんとかうまくいったようです。また日をあけて、火入れを何度かして戻りがなくなってから、次の作業に取り掛かりたいと思います。
ところで、この前から作業中のものがあります。まずはこれを先に終わらせなければ・・・
。

先日製作した玉網用の柄と竿掛けセットです。もうすぐ完成のように見えるかもしれませんが、まだ10回くらい塗らないといけませんので、今月中には・・・と思っています
。
=======================================
以下、今回のへら竿の仕様のメモです。
※ 予定竿長: 700+700+650+640-(90+80+70)=2,450(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
=======================================
そろそろ園芸竿から卒業し、へら竿製作へ・・・


写真は園芸竿(3号)です。ホームセンターの園芸コーナーで簡単に入手可能な女竹、篠竹、孟宗竹で竹竿作りを練習してきました。もちろん、これでも十分に釣れるのですが、やはりへら釣りに使うなら、穂先は真竹、穂持ちは高野竹、穂持ち下や手元は矢竹というへら竿仕様で作ってみたいものです。
今回、素材の竹をお裾分けいただいたので、さっそくそれで製作をしてみたいと思います


土曜日は釣りに行かなかったので、一日中製作をしてました。穂先削り、2本仕舞いにするための中抜き、そして火入れ・・・。サイズ的にギリギリまで竹の内側を削らないと2本仕舞いにできなかったので、タコ糸を全体に巻いて竹を補強してからゆっくり慎重に中抜きをしました

ところで、この前から作業中のものがあります。まずはこれを先に終わらせなければ・・・


先日製作した玉網用の柄と竿掛けセットです。もうすぐ完成のように見えるかもしれませんが、まだ10回くらい塗らないといけませんので、今月中には・・・と思っています

=======================================
以下、今回のへら竿の仕様のメモです。
(長さ) | (込み口径) | (込み長) | (込み元径) | (込み先径) | |
手元(4番) | 700 | 9.0 | n/a | 9.8 | n/a |
穂持ち下(3番) | 700 | 6.2 | 90 | 7.6 | 6.8 |
穂持ち(2番) | 650 | 5.0 | 80 | 5.4 | 4.7 |
穂先(1番) | 640 | n/a | 70 | 4.0 | 3.5 |
※ 予定竿長: 700+700+650+640-(90+80+70)=2,450(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
=======================================
2012年05月30日
職人技
5月30日(水)
最近へら釣り用に竹竿作りを始めたばかりですが、YouTubeで関連動画がないかと調べているとへら竿の製作に関するものはあまり出てきませんが、和竿ではいろいろと出てきます。その中でもひとつご紹介したいと思います。
これを見ると製作中に疑問に思っていたところが、一目瞭然でした。百聞は一見にしかず
。それにしてもスゴイ技です。穂先削りなんて、カンナでなくて小刀でそのまま削ってるし・・・
。
【下町に息づく伝統の技 江戸和竿1/3】
続きはこちらから・・・
【下町に息づく伝統の技 江戸和竿2/3 】
【下町に息づく伝統の技 江戸和竿3/3】
竹の火入れだとか、処理を調べていると、和竿や丸竹フライロッドなどの釣り関連以外に竹笛や弓矢の製作に関するものが出てきます。昔は下級武士が弓矢を作っていたそうですが、道具や材料が同じなので、竹笛や釣り竿も同時に作っていたのではないでしょうか・・・。こちらの動画は弓矢の製作ですが、これを見ると、製作工程や技が釣り竿作りと共通であることがわかります。なかなか興味深いです。
【弓矢1/3】
続きはこちらから・・・
【弓矢2/3】
【弓矢3/3】
和竿も弓矢作りも奥深いものですが、技術の継承者は多くはないでしょうから、どうなっていくのでしょうか・・・。こういった伝統工芸がなくならいように願っています。
最近へら釣り用に竹竿作りを始めたばかりですが、YouTubeで関連動画がないかと調べているとへら竿の製作に関するものはあまり出てきませんが、和竿ではいろいろと出てきます。その中でもひとつご紹介したいと思います。
これを見ると製作中に疑問に思っていたところが、一目瞭然でした。百聞は一見にしかず


【下町に息づく伝統の技 江戸和竿1/3】
続きはこちらから・・・
【下町に息づく伝統の技 江戸和竿2/3 】
【下町に息づく伝統の技 江戸和竿3/3】
竹の火入れだとか、処理を調べていると、和竿や丸竹フライロッドなどの釣り関連以外に竹笛や弓矢の製作に関するものが出てきます。昔は下級武士が弓矢を作っていたそうですが、道具や材料が同じなので、竹笛や釣り竿も同時に作っていたのではないでしょうか・・・。こちらの動画は弓矢の製作ですが、これを見ると、製作工程や技が釣り竿作りと共通であることがわかります。なかなか興味深いです。
【弓矢1/3】
続きはこちらから・・・
【弓矢2/3】
【弓矢3/3】
和竿も弓矢作りも奥深いものですが、技術の継承者は多くはないでしょうから、どうなっていくのでしょうか・・・。こういった伝統工芸がなくならいように願っています。
2012年05月23日
削り穂改良
5月22日(火)
先日真ん中でパキッと逝った穂先ですが、まずは塗装をはがしてみました。

やはりここかと・・・
。ここは節のすぐ下で、電動ドリルにはさんで紙ヤスリで削った時に削り過ぎたところなんです。節の部分を削ろうと紙ヤスリをあてていると節は硬いので、その周辺のやわらかいところが、どんどん削れてしまっていました・・・
。その結果、節より細く弱そうなので気になっていました。
おまけにインターネットで調べていると、通常は真竹の最良の部分でない限り、折れやすい節前後は糸を巻いて補強するのだということもわかりました。更に、わたしの使っている孟宗竹は真竹と似ているが、ポキポキとよく折れるため、竹細工などには向かない・・・
・・・そうです。
・・・といっても真竹は今は持ってないので、手持ちの孟宗竹で再度挑戦。前回はドリルに咥えさせて60番の紙ヤスリを使った時に削りすぎたので、今回は400番を使った仕上げだけにしました。仕上げ直前まで削り金具と平ヤスリで丁寧に削り込みました。下の写真の削り金具ですが、今回は刃をダイヤモンドヤスリでさらに磨くと、数段削りやすくなりました。

節前後は糸を巻いて補強。火入れは三度ほど。元側の太い部分はいつものガスコンロで、そして穂先の細い部分はヘアアイロンでじっくりと(温度管理ができる)慎重にやりました。

塗りはまずウレタンで糸決め、再度ウレタンを塗り、その上から黒のうるしを4度塗り、さらに仕上げにウレタンを塗って完成としました
。
「あっ、・・・
」

「・・・・・・・
」
そう、一旦完成はしたんです。そして、金属磨き粉のピカットで磨いて、テカりを落とそうとしたんです。古いTシャツにピカットを少量とり、下から上へゴシゴシと・・・
。Tシャツの袖が穂先にひっかかっているのも知らず、ゴシゴシと・・・
「ポキッ
」
一度も使わずに折れました・・・
。心も折れそうになりましたが、熱い怒り
のエネルギーが燃え盛る内に次の穂先の仕込みに突入し、一気にここまで仕上げました。作業が慣れてきて早くなったので、ついでに予備も途中まで削りました。ただ前回より、さすがに手抜きです・・・
。

穂先が硬いと折れやすい気がしたので、今回は今までで一番細くしてみました。また、折れるのか・・・これでダメなら次はさすがに真竹だな・・・
。
先日真ん中でパキッと逝った穂先ですが、まずは塗装をはがしてみました。

やはりここかと・・・


おまけにインターネットで調べていると、通常は真竹の最良の部分でない限り、折れやすい節前後は糸を巻いて補強するのだということもわかりました。更に、わたしの使っている孟宗竹は真竹と似ているが、ポキポキとよく折れるため、竹細工などには向かない・・・

・・・といっても真竹は今は持ってないので、手持ちの孟宗竹で再度挑戦。前回はドリルに咥えさせて60番の紙ヤスリを使った時に削りすぎたので、今回は400番を使った仕上げだけにしました。仕上げ直前まで削り金具と平ヤスリで丁寧に削り込みました。下の写真の削り金具ですが、今回は刃をダイヤモンドヤスリでさらに磨くと、数段削りやすくなりました。

節前後は糸を巻いて補強。火入れは三度ほど。元側の太い部分はいつものガスコンロで、そして穂先の細い部分はヘアアイロンでじっくりと(温度管理ができる)慎重にやりました。

塗りはまずウレタンで糸決め、再度ウレタンを塗り、その上から黒のうるしを4度塗り、さらに仕上げにウレタンを塗って完成としました


「あっ、・・・


「・・・・・・・

そう、一旦完成はしたんです。そして、金属磨き粉のピカットで磨いて、テカりを落とそうとしたんです。古いTシャツにピカットを少量とり、下から上へゴシゴシと・・・

「ポキッ

一度も使わずに折れました・・・




穂先が硬いと折れやすい気がしたので、今回は今までで一番細くしてみました。また、折れるのか・・・これでダメなら次はさすがに真竹だな・・・

タグ :穂先
2012年05月17日
造り節(お試し編)
5月17日(木)
竿掛けや玉網の柄など、小節の竹が好まれますが、なかなか入手することはできません。仮に竹材店で購入できたとしても希少価値もあり、かなりお高いです
。
先日購入した本です。合成竿、ウキ、万力、玉枠、竿掛けなど、へら道具の作り方が書いてあります。これ一冊ですべて作れるということはないかもしれませんが、自作を始めた人にとってはヒントがたくさん書いてあり、すごく役に立っています。

この本の中で、造り節という手法が紹介されています。竹の節のないところに人工的に節を作るんです。難しいかなと思いましたが、ちょっとお試しに作ってみると・・・

想像以上にうまくできてしまいました
。
竹の芽の部分も削ってつくりました。節部分の盛り上げたところをきれいに見せるために、今回は合成うるしの「透」色を塗って下が透けないようにしました。
本番で使うにはまだ改善余地がありそうです
。
竿掛けや玉網の柄など、小節の竹が好まれますが、なかなか入手することはできません。仮に竹材店で購入できたとしても希少価値もあり、かなりお高いです

先日購入した本です。合成竿、ウキ、万力、玉枠、竿掛けなど、へら道具の作り方が書いてあります。これ一冊ですべて作れるということはないかもしれませんが、自作を始めた人にとってはヒントがたくさん書いてあり、すごく役に立っています。

この本の中で、造り節という手法が紹介されています。竹の節のないところに人工的に節を作るんです。難しいかなと思いましたが、ちょっとお試しに作ってみると・・・


想像以上にうまくできてしまいました

竹の芽の部分も削ってつくりました。節部分の盛り上げたところをきれいに見せるために、今回は合成うるしの「透」色を塗って下が透けないようにしました。
本番で使うにはまだ改善余地がありそうです

タグ :造り節
2012年04月30日
削り穂製作
4月30日(月)
3号竿の穂先の根元が折れたので(ついでに穂持ちの継ぎ口も割ってしまいましたが・・・)、再度穂先(+穂持ち)作りなおしです。今回折れた部分をよく見ると、火入れを失敗して焦げている部分でした。固着を恐れて、しっかり差し込まなかったこともあり、この焦げた部分がちょうど一番力のかかる口の部分にあたっていたようです。細い竹は、火入れをしていると急激に温度が上がるためだと思いますが、突然焦げるので、弱火でゆっくりやらないとだめですね・・・
。
さて、穂先製作ですが、以前作り方を詳細に記録するのを忘れたので、今回は記録しておきます。まず、材料ですがホームセンターで真竹の切ったものを購入。前回の写真ですが、これです。

実は真竹と思っていたのですが、調べると節が一重なのは孟宗竹(竿作りにはB級品?)だそうです
。まあ、とりあえず使えるし、手近で安価なのでOKでしょう。
この竹を1cm程度に細く切って(割ろうと思ったのですが、なかなかうまく割れないので、のこぎりで切りました)、ざっとカンナを掛けたのが上の写真の真ん中のものです。節の出っ張りはざっと削りましたが、その後何度か火入れを行うとともに、節部分を火で炙って万力に軽く挟み、繊維が通るように圧縮しておきました。
そして、カンナを使って、竹の表面は残すようにまず四角柱を作っていきます。この四角柱をまっすぐにしかも太さを安定して作ると後が楽になります。四角柱ができたら、まず火入れをしてから、次に四角推にカンナで削りました。ここで作ったものがほぼそのまま穂先のイメージなので、特に慎重にまっすぐとテーパーを意識して削ります。穂先1.2mm程度、元部分4mm程度を目途にしていますので、四角推は1mm程度加えた穂先一辺2.5mm、元一辺5mm程度に仕上げました。
カンナを使う時の注意ですが、竹の繊維が手に刺さりやすいので、素手や軍手は危険です(一度刺さりました・・・
)。わたしはスキー用の手袋をはめてやってます。四角推ができた後には、またまた火入れをしてまっすぐにしておきました。

今度は、四角推から八角錐にします。木に彫刻刀でV字の溝を掘りそこに四角推の角を置いて、八角錐に削ります。カンナでも良いのですが、わたしの場合余分が1mmしかないので、つい削り過ぎてしまいそうなので、平ヤスリを使って削りました。

今度は八角錐から円錐にします。100円ショップで購入した園芸用道具(土を掘り起こすもののように見えますが、何かは知りません)にダイヤモンド丸ヤスリでU字に溝をつけ、それを万力に挟んで、竹を溝に入れて手前に引くと角が取れて円錐ができます。

下がこの段階でできあがった円錐ですが、竹の表皮の部分はできるだけ削らないようにしています(表皮に強度があるらしいです)。

この作業がほば完了という時に先っぽを20cmほどポキッとやってしまいました。慣れてきたので調子に乗って勢いよく往復でゴシゴシ削っていたせいです・・・
。でも手元側に余裕があったので、予定より仕上がりを3~4cm短くすれば何とかなりそうです。ただ、穂先の全長の中に節がひとつだけの予定が二つ入ってしまいます。そして、元部分から少々削りなおしを余儀なくされましたが、なんとか作業は終了
。
そして、再び火入れ。それからドリルチャックに元部分を噛ませ、回転させながらサンドペーパーの60番、150番、240番と使って削りを終了。全体にさっとウレタンで下塗りして乾燥させ、先にリリアンをはめて糸で巻いて固定。その上にウレタンを塗って糸決めしました。

そして、今度は黒のうるしを2度塗り、軽くサンドペーパーの600番で水研ぎして、仕上げにうるしの本透明に透明を混ぜたものを塗り、金属磨きのピカットでテカりと表面を均すために軽く磨き、コンパウンドで磨いて完成しました
。

穂持ちも同時に完成したので、3号竿の復活です
。前回の3号竿より、穂持ちも少し太く、穂先の元径も太いので、穂先のテーパーはきつくなっています。硬調子の予定です。さて、実釣が楽しみです・・・
。
ところで、この3号竿、製作中に3番の穂持ち下を割ってしまったので、代わりの竹を使い、今回1番の穂先を折り、2番の穂持ちを割ったので、作り直しを余儀なくされました。つまり、最初設計段階から生き延びているのは、4番の手元だけだったりします・・・
。
3号竿の穂先の根元が折れたので(ついでに穂持ちの継ぎ口も割ってしまいましたが・・・)、再度穂先(+穂持ち)作りなおしです。今回折れた部分をよく見ると、火入れを失敗して焦げている部分でした。固着を恐れて、しっかり差し込まなかったこともあり、この焦げた部分がちょうど一番力のかかる口の部分にあたっていたようです。細い竹は、火入れをしていると急激に温度が上がるためだと思いますが、突然焦げるので、弱火でゆっくりやらないとだめですね・・・

さて、穂先製作ですが、以前作り方を詳細に記録するのを忘れたので、今回は記録しておきます。まず、材料ですがホームセンターで真竹の切ったものを購入。前回の写真ですが、これです。

実は真竹と思っていたのですが、調べると節が一重なのは孟宗竹(竿作りにはB級品?)だそうです

この竹を1cm程度に細く切って(割ろうと思ったのですが、なかなかうまく割れないので、のこぎりで切りました)、ざっとカンナを掛けたのが上の写真の真ん中のものです。節の出っ張りはざっと削りましたが、その後何度か火入れを行うとともに、節部分を火で炙って万力に軽く挟み、繊維が通るように圧縮しておきました。
そして、カンナを使って、竹の表面は残すようにまず四角柱を作っていきます。この四角柱をまっすぐにしかも太さを安定して作ると後が楽になります。四角柱ができたら、まず火入れをしてから、次に四角推にカンナで削りました。ここで作ったものがほぼそのまま穂先のイメージなので、特に慎重にまっすぐとテーパーを意識して削ります。穂先1.2mm程度、元部分4mm程度を目途にしていますので、四角推は1mm程度加えた穂先一辺2.5mm、元一辺5mm程度に仕上げました。
カンナを使う時の注意ですが、竹の繊維が手に刺さりやすいので、素手や軍手は危険です(一度刺さりました・・・


今度は、四角推から八角錐にします。木に彫刻刀でV字の溝を掘りそこに四角推の角を置いて、八角錐に削ります。カンナでも良いのですが、わたしの場合余分が1mmしかないので、つい削り過ぎてしまいそうなので、平ヤスリを使って削りました。

今度は八角錐から円錐にします。100円ショップで購入した園芸用道具(土を掘り起こすもののように見えますが、何かは知りません)にダイヤモンド丸ヤスリでU字に溝をつけ、それを万力に挟んで、竹を溝に入れて手前に引くと角が取れて円錐ができます。

下がこの段階でできあがった円錐ですが、竹の表皮の部分はできるだけ削らないようにしています(表皮に強度があるらしいです)。

この作業がほば完了という時に先っぽを20cmほどポキッとやってしまいました。慣れてきたので調子に乗って勢いよく往復でゴシゴシ削っていたせいです・・・


そして、再び火入れ。それからドリルチャックに元部分を噛ませ、回転させながらサンドペーパーの60番、150番、240番と使って削りを終了。全体にさっとウレタンで下塗りして乾燥させ、先にリリアンをはめて糸で巻いて固定。その上にウレタンを塗って糸決めしました。

そして、今度は黒のうるしを2度塗り、軽くサンドペーパーの600番で水研ぎして、仕上げにうるしの本透明に透明を混ぜたものを塗り、金属磨きのピカットでテカりと表面を均すために軽く磨き、コンパウンドで磨いて完成しました


穂持ちも同時に完成したので、3号竿の復活です


ところで、この3号竿、製作中に3番の穂持ち下を割ってしまったので、代わりの竹を使い、今回1番の穂先を折り、2番の穂持ちを割ったので、作り直しを余儀なくされました。つまり、最初設計段階から生き延びているのは、4番の手元だけだったりします・・・

2012年04月10日
3号竿完成
4月10日(火)
先日より作っていた3号竿ですが・・・
3番「穂持ち下」を節抜きの最中に割るというアクシデント
にもめげず
、なんとか代わりの竹を探して、最後まで完成できました
。
ホームセンターで売っている園芸用の竹で作った、いわゆる園芸竿です
。これでも普通に魚は釣れるんです
。まずは全体写真
。

穂持ち下の3番と手元の4番は竹の表面がかなり荒れていたのと、ヒビらしきものがあったので、中間部分にも糸を巻き「アラ隠し兼補強」としました。
穂持ちの2番は節を削って、その部分は糸を巻き補強、上3/4は黒塗りにしました。穂先は2号竿のものを短く切って流用、ただし込み部分を作る際に竹の表皮を残そうと片側に偏って削ったために、穂持ちに少し傾いて刺さってしまいます
。ま、愛嬌です
。しばらく使ってみて、まだまだ使えそうな竿だと思ったら、後に穂先を新調します。
次に上部の写真
です。

割ってしまった穂持ち下の3番はまっすぐで良い竹だったんでが、なんとか選んだ代わりの竹は、写真の矢印のところで節がずれているのがわかると思います
。これは火入れをしてもまっすぐにできないやつなので、仕方ないです。このせいで節も抜けませんので、穂先のみ手元に収納する3本仕舞いになってます。
最後に握り手の写真です
。

作り方はこの前の記事で書きましたが、乾漆粉を使ってみました。赤色がもう少しでるはずだったのですが、混ぜる量が少な過ぎて、ほとんどわかりません・・・
。あと、籐を巻く時に強化のために下にエポキシボンドを塗ってから巻いたのですが、そのエポキシが籐の隙間に一部入ってしまい、後ほど上から黒うるしを塗っても隙間に色がつかず、まだらになってしまいました・・・
。
まだまだ人に見せられるレベルではありませんが、ボチボチと工具も揃ってきたし、竹も集めつつあるので、その内に4号竿も作りたいと思います
。ま、その前にタモの柄と竿掛けですが、前回は竿作りの練習も兼ねて、適当に作ってみたので、もう少しましなやつを作りなおしたいと思っています。
竿作り、なかなかおもしろいです
。
先日より作っていた3号竿ですが・・・

3番「穂持ち下」を節抜きの最中に割るというアクシデント



ホームセンターで売っている園芸用の竹で作った、いわゆる園芸竿です




穂持ち下の3番と手元の4番は竹の表面がかなり荒れていたのと、ヒビらしきものがあったので、中間部分にも糸を巻き「アラ隠し兼補強」としました。
穂持ちの2番は節を削って、その部分は糸を巻き補強、上3/4は黒塗りにしました。穂先は2号竿のものを短く切って流用、ただし込み部分を作る際に竹の表皮を残そうと片側に偏って削ったために、穂持ちに少し傾いて刺さってしまいます


次に上部の写真


割ってしまった穂持ち下の3番はまっすぐで良い竹だったんでが、なんとか選んだ代わりの竹は、写真の矢印のところで節がずれているのがわかると思います

最後に握り手の写真です


作り方はこの前の記事で書きましたが、乾漆粉を使ってみました。赤色がもう少しでるはずだったのですが、混ぜる量が少な過ぎて、ほとんどわかりません・・・


まだまだ人に見せられるレベルではありませんが、ボチボチと工具も揃ってきたし、竹も集めつつあるので、その内に4号竿も作りたいと思います

竿作り、なかなかおもしろいです

タグ :3号竿
2012年04月04日
3号竿 握り手
4月4日(水)
3号竿の握り手ですが、シンプルに籐と糸巻きでいこうと思っていたのですが、ネットを見ていると乾漆粉というのを使った塗りがあり、なかなか魅力的だったので、試してみることにしました
。
赤・黄・緑の乾漆粉をお店で探しましたが、赤と緑しか見つけられず
。黄色も欲しかったので、本漆の乾漆粉の作り方を調べて真似して作ることに・・・・。適当なガラス板がなかったので、お酒のワンカップのビンを使用して、合成うるしの黄色を薄く塗り、翌日にある程度乾燥後、お湯に付けてから(必要ないかもしれません)、そーっと鉄定規で剥がすといとも簡単に・・・
。

接着面はまだベトツキ感がありましたので、半日ほど乾燥させ、これを粉々に砕いて、完成
。今回使う粉は金粉も含めて以下のとおり。

乾漆粉を塗る前の握り手は下の写真のような感じです。すでに両サイドの籐には、黒うるしを3度ほど塗って乾燥させた後、平らになるようにサンドペーパーで水研ぎしてます。中央部分は、糸を巻き、その上から糸目が見えなくなるまで、黒うるしを4度塗っています。この部分に乾漆粉を付けることにしてます。

まず、籐部分にマスキングテープを張ります。そして、中央部分に接着剤の役割&背景色のために黒うるしを塗り、表面が乾く前に、乾漆粉を振りかけます。乾漆粉は事前に混ぜておきました。緑10に対して、赤・黄・金、すべて2の割合で入れました。混ぜたときには赤も結構目立っていたのですが、実際に塗るとほとんど見えなくなってしまいました
。写真では金色はあまり光っていないようですが、実際には金色がピカピカそして黄色が目立ちます(ケバイです・・・
)。

そして、1日乾燥後、ウレタンを上から塗って定着させます。そして、また乾燥。1日は待てず
、12時間程度で、マスキングテープをはずし、水研ぎ。

そして、両サイドの籐の部分にうるしの透明に黒を少し混ぜて塗りました。

もう、完成間近です
。ややアンティークな雰囲気になってきました。赤がもう少し出てるとイメージどおりだったのですが、まあ次回の課題です。これからは、あともう一度籐部分に透明を塗って乾燥、そして握り手全体にウレタンを2度ほどかけて、最後にウレタンのテカテカを少し曇らせて出来上がりって感じです。乾漆粉の部分にもう少し透明感がでることになるので、どんな感じになるか楽しみです。この続きは、竿の完成の時に・・・
。
3号竿の握り手ですが、シンプルに籐と糸巻きでいこうと思っていたのですが、ネットを見ていると乾漆粉というのを使った塗りがあり、なかなか魅力的だったので、試してみることにしました

赤・黄・緑の乾漆粉をお店で探しましたが、赤と緑しか見つけられず



接着面はまだベトツキ感がありましたので、半日ほど乾燥させ、これを粉々に砕いて、完成


乾漆粉を塗る前の握り手は下の写真のような感じです。すでに両サイドの籐には、黒うるしを3度ほど塗って乾燥させた後、平らになるようにサンドペーパーで水研ぎしてます。中央部分は、糸を巻き、その上から糸目が見えなくなるまで、黒うるしを4度塗っています。この部分に乾漆粉を付けることにしてます。

まず、籐部分にマスキングテープを張ります。そして、中央部分に接着剤の役割&背景色のために黒うるしを塗り、表面が乾く前に、乾漆粉を振りかけます。乾漆粉は事前に混ぜておきました。緑10に対して、赤・黄・金、すべて2の割合で入れました。混ぜたときには赤も結構目立っていたのですが、実際に塗るとほとんど見えなくなってしまいました



そして、1日乾燥後、ウレタンを上から塗って定着させます。そして、また乾燥。1日は待てず


そして、両サイドの籐の部分にうるしの透明に黒を少し混ぜて塗りました。

もう、完成間近です


2012年03月28日
3号竿のその後
3月28日(水)
先日、バキッといった製作中の3号竿ですが、結局へなへなの在庫竹を再度見直し、なんとか使えそうなものを見つけて、3番(穂持ち下)のみの入れ替えができることになりました
。ただし、手元の4番との込みはサイズが合っているのですが、穂持ちの2番の込みに対しては、少し先径が太いです。前回の竹よりテーパーが小さいんですが、まあいっか~ということで・・・
。
ただ、節が一部裂けていたり
、また竹表面がかなり傷んでいるので
、そこを隠すためにも節を削り、節巻きにしました。それにあわせて手元の4番も糸を巻きました。糸を巻く作業は大変なんですが、糸巻きの治具を作ったので、作業も結構スムーズにいきました。そして、握り手を新聞紙で作り、瞬間接着剤で固めて、その上から籐と糸を巻きました。あとは塗装をするだけです
。

2番の穂持ちは上部2/3はすべて黒うるしで塗る予定です。握り手は、どんな装飾にしようかと考えていますが、シンプルにそのままいってしまうかもしれません。
まあ、一歩前進ということで・・・
先日、バキッといった製作中の3号竿ですが、結局へなへなの在庫竹を再度見直し、なんとか使えそうなものを見つけて、3番(穂持ち下)のみの入れ替えができることになりました


ただ、節が一部裂けていたり




2番の穂持ちは上部2/3はすべて黒うるしで塗る予定です。握り手は、どんな装飾にしようかと考えていますが、シンプルにそのままいってしまうかもしれません。
まあ、一歩前進ということで・・・

タグ :3号竿
2012年03月23日
3号竿が・・・
3月23日(金)
明日もまた雨で荒れ模様。ここのところ土曜日はずっと荒れ模様なので、全然磯にいけてません。そろそろグレも一旦終了なので、行ってみたかったのですが・・・
。
=======================================
さて、この前の祝日の火曜日ですが、日曜に平キリを作ったので、3号竿の製作に実際に使用してみました
。
まず♂の込みの方を平ヤスリで削ってはノギスで測りを繰り返して、予定通りのテーパーに仕上げました。平ヤスリは金属用を使っていますが、よく切れるというやつを1500円程度で先日購入しましたが、やはりよく切れるのは、作業がやりやすいです。
そして、次に込み口の製作です。糸巻きはすでに終わっていますので、平キリを使って細いのから順に穴を開けていきました。そして込みの先径と同じ大きさで穴をあけた後は、それより0.2mm大きいもので、4/5の深さまで、さらに0.2mm大きいもので3/5、・・・と段をつけます。最後に棒ヤスリで段差を削り、テーパーがある穴が完成します。最後に込みを差し、調整して完成です
。


ここまでほんとスムーズに作業がすすみました。全部を継いでみて、若干の曲がりを火入れして修正。あとは、握り手を作るのと塗りをするだけです
。
しかし、ここにきて欲がでました
。予定では穂先を4番の中に収め、2番、3番はそのままで3本仕舞いとすことにしていましたが、あまりにスムーズにここまできたので、2番を4番に収め、1番を3番に収める一般的な2本仕舞いにしたくなったのです。そして、3番の節抜きをすることにしました。これも順調に進み、後1節ぬけば終了となりました。・・・が、そこで油断してしまい、強引に力を入れたために、
「バキッ・・・
」
ここで落ち着いて節抜き用のキリを抜けば、まだ被害は少なかったのですが、あせってしまい
これまた強引に引き抜いてしまいました
。すると再び、
「バキバキッ・・・
」
暗がりで作業をしていたのですが、家の中に持って入ってよく見ると、竹にヒビが2箇所も、しかも節を超えてほぼ端から端まで・・・
。
これがまだ手元の4番だったら、適当な竹を見つけてやり直せばいいのですが、3番というのは上は2番と、下は4番とサイズをミリ以下の単位で合わせているので、上下両方のサイズに合う同じような太さとテーパーの竹を探すのは無理です。家にあるヘナヘナの竹を何度もみましたが、フィットするものはやはりなし。この3番は小節で特に気に入っていたので、ダメージ大です
。
方法は2つ。3番、4番と2本入れ替えるか、割れの入った3番を糸でぐるぐる巻きにして修理するかです。どちらにするか現在、悩み中です
。
明日もまた雨で荒れ模様。ここのところ土曜日はずっと荒れ模様なので、全然磯にいけてません。そろそろグレも一旦終了なので、行ってみたかったのですが・・・

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さて、この前の祝日の火曜日ですが、日曜に平キリを作ったので、3号竿の製作に実際に使用してみました

まず♂の込みの方を平ヤスリで削ってはノギスで測りを繰り返して、予定通りのテーパーに仕上げました。平ヤスリは金属用を使っていますが、よく切れるというやつを1500円程度で先日購入しましたが、やはりよく切れるのは、作業がやりやすいです。
そして、次に込み口の製作です。糸巻きはすでに終わっていますので、平キリを使って細いのから順に穴を開けていきました。そして込みの先径と同じ大きさで穴をあけた後は、それより0.2mm大きいもので、4/5の深さまで、さらに0.2mm大きいもので3/5、・・・と段をつけます。最後に棒ヤスリで段差を削り、テーパーがある穴が完成します。最後に込みを差し、調整して完成です



ここまでほんとスムーズに作業がすすみました。全部を継いでみて、若干の曲がりを火入れして修正。あとは、握り手を作るのと塗りをするだけです

しかし、ここにきて欲がでました

「バキッ・・・

ここで落ち着いて節抜き用のキリを抜けば、まだ被害は少なかったのですが、あせってしまい


「バキバキッ・・・

暗がりで作業をしていたのですが、家の中に持って入ってよく見ると、竹にヒビが2箇所も、しかも節を超えてほぼ端から端まで・・・

これがまだ手元の4番だったら、適当な竹を見つけてやり直せばいいのですが、3番というのは上は2番と、下は4番とサイズをミリ以下の単位で合わせているので、上下両方のサイズに合う同じような太さとテーパーの竹を探すのは無理です。家にあるヘナヘナの竹を何度もみましたが、フィットするものはやはりなし。この3番は小節で特に気に入っていたので、ダメージ大です


方法は2つ。3番、4番と2本入れ替えるか、割れの入った3番を糸でぐるぐる巻きにして修理するかです。どちらにするか現在、悩み中です

タグ :3号竿
2012年03月13日
3号竿プロジェクト始動
3月13日(火)
先日修理した竿2号ですが、その後一度使用し、問題なく使えました。ただ、やはり竹がやわらかすぎるので、どこまで耐えられるか家でテストしてたんです。すると再び同じ込みのところが、
「バキッ
・・・
」
もう、修理するより新たな竿を作ることにしました。竿3号プロジェクトの始動です
。
今回も8尺です。前回の敗因はまず素材にあり
・・・ということで、素材を厳選しました
。ただし、高級な竿用の竹素材ではなく、いつもの園芸用のちょっと干からびた竹+嫁さんの実家近くで拾った細い竹(おそらく普通の女竹)です
。できるだけ節間の詰まったもので、節から出ていた枝の切り後が目立たない部分を選びました。また、あまりテーパーの効いてない竹なので、前回のように3本継ぎではなく、4本継ぎにして、全体としてテーパーがでるようにしました。穂先は竿2号のものを流用し、短く切って使うことにしました。

火入れ、生地組み、中抜きまで、完了しました
。中抜きは3番の竹を割るのを恐れたので、現時点ではとりあえず手元の4番だけにして、穂持ち(2番)の収納はあきらめ、穂先(1番)のみ納めることにしました。写真の手元用の竹ですが、竿尻側が欲しい長さより少し短かったので、尻栓を長めに竹で作り、印籠継ぎとしました(どうせ握りで隠れる部分なので)。また、ほぼ中央部分にひび割れと疑われる縦傷がありましたので、念のためこの部分には上からエポキシを塗って、糸を巻いて補強する予定です
。
これからまだ口糸巻き、込みや握り手の作り、塗りとまだまだ工程があります・・・。最後まで大きな失敗をすることなく、進めばいいのですが、失敗すると竹から探さないといけません。もう家に残っている竹はひょろひょろのJUNKばかりです・・・
。
成功を祈って、今宵は前祝いだ~
。
=======================================
以下、自身の記録のために竿サイズの詳細のメモです。
※ 予定竿長: 710+710+620+600-(90+80+70)=2,400(8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
先日修理した竿2号ですが、その後一度使用し、問題なく使えました。ただ、やはり竹がやわらかすぎるので、どこまで耐えられるか家でテストしてたんです。すると再び同じ込みのところが、
「バキッ


もう、修理するより新たな竿を作ることにしました。竿3号プロジェクトの始動です

今回も8尺です。前回の敗因はまず素材にあり




火入れ、生地組み、中抜きまで、完了しました


これからまだ口糸巻き、込みや握り手の作り、塗りとまだまだ工程があります・・・。最後まで大きな失敗をすることなく、進めばいいのですが、失敗すると竹から探さないといけません。もう家に残っている竹はひょろひょろのJUNKばかりです・・・

成功を祈って、今宵は前祝いだ~


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以下、自身の記録のために竿サイズの詳細のメモです。
(長さ) | (込み口径) | (込み長) | (込み元径) | (込み先径) | |
手元(4番) | 710 | 8.7 | n/a | 10.0 | n/a |
穂持ち下(3番) | 710 | 6.6 | 90 | 7.6 | 6.7 |
穂持ち(2番) | 620 | 4.4 | 80 | 5.6 | 4.8 |
穂先(1番) | 600 | n/a | 70 | 3.6 | 2.9 |
※ 予定竿長: 710+710+620+600-(90+80+70)=2,400(8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
タグ :3号竿
2012年02月21日
2号竿緊急入院
2月19日(日)
昨日、釣り場で曲がってしまった自作竿2号。元竿部分が曲がったと思っていたのですが、家に戻り調べてみると、穂持ち(2番目)の元竿へ差し込む凸の部分にひびが入っていました
。
固めて補修してもまた折れそうなので、原因を調べるためにひびの入っているところを思い切って切断してみました
。

原因がいくつか判明しました
。
まず明らかなのが補強芯。ホームセンターの園芸竹ということもあり、テーパーのきちんとした竹はなかなかありません。穂持ちと元竿の長さを合わせることを優先したので、込み(凸)に加工した部分は長い節間のペニャンペニャン部分でした。竹の表皮を削ったこともあり、ますます弱くなっているので、竹串を芯材に入れて補強していたのですが、芯材を入れるために穴をあけるドリルの長さが足らず、芯材を十分に深くまで入れていませんでした。そのせいで、ちょうど継ぎ目の一番力のかかるところに芯材の先端が来てしまい、それより元側は強く、先側は弱くなりますので、強度に差があり、そこで折れてしまったようです
。
次に穂持ちに使った竹は、節と節の中間が膨らんでおり、そのまま作ると込み(凸)が太くなりすぎるため、表皮を削って太さを調整していました。その表皮を削り弱くなった部分に元竿の継ぎ口(凹部先端)があたるようになっていたので、気にしてはいたのですが・・・。まさにそこでした
。
そして、込み口の作りの甘さ。差し込んで竿を振ると、少しギシギシいってました
。込み口(凹)と込み(凸)のテーパーがきっちりあっていないのだと思います。それゆえ力が分散されず、特定の場所に力が掛かっていたのだと思います。
穂先はとてもいいカーブを描いていました。良い感じだったのですが、もしかすると穂先が穂持ちに比べて強すぎたかもしれません。
・・・ということで、竿は少し短くはなりましたが、補強のための竹串を今度は深く入れなおし、表皮を削っていない場所に継ぎ口(凹部先端)があたるように込み(凸部)調整をして、とりあえずの修理としました
。

ただ、また折れるかもしれませんので、再度材料を吟味して、3号竿に向けて生地組みからボチボチ開始していこうと思います
。プロの竿は、込み部分の(凸)先端の方に竹の節をおくように生地組みしているケースが多いようです。
昨日、釣り場で曲がってしまった自作竿2号。元竿部分が曲がったと思っていたのですが、家に戻り調べてみると、穂持ち(2番目)の元竿へ差し込む凸の部分にひびが入っていました

固めて補修してもまた折れそうなので、原因を調べるためにひびの入っているところを思い切って切断してみました


原因がいくつか判明しました

まず明らかなのが補強芯。ホームセンターの園芸竹ということもあり、テーパーのきちんとした竹はなかなかありません。穂持ちと元竿の長さを合わせることを優先したので、込み(凸)に加工した部分は長い節間のペニャンペニャン部分でした。竹の表皮を削ったこともあり、ますます弱くなっているので、竹串を芯材に入れて補強していたのですが、芯材を入れるために穴をあけるドリルの長さが足らず、芯材を十分に深くまで入れていませんでした。そのせいで、ちょうど継ぎ目の一番力のかかるところに芯材の先端が来てしまい、それより元側は強く、先側は弱くなりますので、強度に差があり、そこで折れてしまったようです

次に穂持ちに使った竹は、節と節の中間が膨らんでおり、そのまま作ると込み(凸)が太くなりすぎるため、表皮を削って太さを調整していました。その表皮を削り弱くなった部分に元竿の継ぎ口(凹部先端)があたるようになっていたので、気にしてはいたのですが・・・。まさにそこでした

そして、込み口の作りの甘さ。差し込んで竿を振ると、少しギシギシいってました

穂先はとてもいいカーブを描いていました。良い感じだったのですが、もしかすると穂先が穂持ちに比べて強すぎたかもしれません。
・・・ということで、竿は少し短くはなりましたが、補強のための竹串を今度は深く入れなおし、表皮を削っていない場所に継ぎ口(凹部先端)があたるように込み(凸部)調整をして、とりあえずの修理としました


ただ、また折れるかもしれませんので、再度材料を吟味して、3号竿に向けて生地組みからボチボチ開始していこうと思います

タグ :2号竿